昨日の記事ですが、ITMediaに「「ブログ実名制」へ向かう中国政府」という記事が出ました。もうなんというか、やっぱり中国政府は違うなぁ・・・と変な感心しちゃいました。共産党一党独裁という政治体制ですから、こういう情報統制をしなくては体制を維持できないことをよく理解しているとも言えますね。
インターネット黎明期には接続されている台数も少なかったこともあり、匿名性ということを意識していなかったと聞いています。その名残りがメールの署名ですね。大学の先生などを筆頭に氏名、所属、電話番号など全公開していることが多いです。まあ、その「立場」からすると公開することになんら抵抗ないことなんだと思います。
ところが、個人という立場になると「匿名性」ということがクローズアップされます。どこの誰かわからないようにする。これは個人情報が商売のネタになることがはっきりしてくるのと、時を同じくしていると思われます。
中国政府の場合は、政府にとって不都合な情報が一般市民に流れることを防ぐという意図で行うのは見え見えです。でも一部の人にはかなり情報が漏れているのは事実です。第二次大戦前ならいざしらず、ここ数年のメディアの発達は情報隠蔽することが非常に難しくしています。特にインターネットの発展はもうコントロール不可能に近いのではないかと。また、インターネットにおける匿名性がいわゆる「反乱分子」の捜索を難しくしているのも事実です。
だからこそ、その第一歩としてblogの実名制なんでしょうね。
一応、我が国、日本政府は"「ネットに匿名性は不可欠」――総務省"とありますので、大丈夫ですね。いつ方針転換するかはわかりませんが。
とはいえ、中国共産党がなくなれば13億人が住む大国が無政府状態に陥ることになり、それはそれでめちゃくちゃ怖い話でもあります。まあ、2〜30年掛けて現体制を崩すという、ソフトランディングさせるしか方法はないとも思います。
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