経済産業省が公表した「情報大航海」プロジェクト、新聞などの報道を見聞きしていた私は、シグマプロジェクトの二の舞かよと思ってました。ここを読んでも google に対抗するための国産の検索エンジンを構築するように読めます。「google 八分」というフレーズが出れば、誰しもそう思うに違いないと。
ところが、ITMediaのアンカーデスクの記事を読んでみると、どうもそうではないような記事になっています。世の中に存在する情報をすべてデータベース化し、「今後ありとあらゆる情報を検索・解析するシステムへとバージョンアップしていく」とあります。もしもこれが本当だったら、それはすごいことです。STAR TREK にでてくるコンピュータみたいなものを目指すことになるわけですからね。
現在の検索エンジンは、字面を検索するだけで意味解析を行っていません。だから、キーワードを間違えると膨大なページがヒットし、どれが求める情報なのかがわからず、結局求める情報を得ることができないことになります。これが対話的に検索できれば、またユーザが求める情報をコンピュータが予測することができれば、それはもう本当にすごいことになります。
例えば
人間「地球上にある嫌気性の細菌をリストアップ」
CP「○○○件あります」
人間「そのなかで人間に害を与えるものを抜き出せ」
CP「××件あります」
人間「現在この宇宙船に存在するものの姿をパネルに表示せよ」
なんて具合です。文字や写真・イラストなどありとあらゆるものをデータベース化し、それを人間が用いる(曖昧な)言語で正しく検索する。すばらしいじゃないですか!?。
ただ、そういうことをするには、現在のコンピュータアーキテクチャでは不可能なのではないかと思います。また、データの保存方法も今の形態では無理でしょう。ニューロコンピュータのようなものを含め、新しい形のコンピュータが生まれないと難しいんじゃないかと。
とはいえ、今の経済産業省の実力だとΣプロジェクトと同じような結果になるような気がしてならないです。現状のものとは全く異なるものを作るには大天才一人の力が必要で、有象無象の集合体でそんなものが出来ると思っているからです。今の日本では天才を創り出す教育はされていません、秀才は創り出すことができるかも知れませんけど。
そういう技術のブレークスルー、私が生きている間に起こると嬉しいんですけどねぇ。
気に入ったならクリック(人気blogランキングへ)