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制作側とユーザ側

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 任天堂のwii、ついにストラップを交換することになりましたね(いくつかのメディアが流していますが、ついついITMediaを使ってしまいます)。で、その記事の中に
「想定を超えた動作をされたことで、ごく一部のユーザーから0.6ミリのひもが切れると報告を受けた」
とあります。制作側の無意識がこのようなことになったんじゃないかと思っています。

 これ、ソフト開発の現場、特にデバッグでよくやります。本来はホワイトテストを行ってソースコードレベルでチェックするのですが、モジュールテスト以降になるとホワイトテストを行うことはかなり難しい。PM(プロジェクトマネージャ)が経験不足な人だったり、納期が押せ押せになってたりすると、どうしてもテストが甘くなってしまいます。ここで、無意識のうちに「こんなことは入力しないよな!?」と必要なテストを省略してしまう。ところが、ユーザは「こんなこと」を入力してしまうんですよね。で、最悪の場合システムがストップしてしまうようなことに。
 これは、ソフトの知識が多い人ほどやってしまう可能性が高い。なんでか!?。それはユーザではないからなんです。ユーザ心理が判らないんです。

 ユーザは制作者が想定しているものの斜め上をやってくれます。それでも耐えうるハード・ソフトを作って行かなくてはならないんですよ(ここでいうハードとはコンピュータに限らず製品と考えてます)。世の中にあるハード・ソフトも昔に比べて遙かに複雑になっています。でも、それに対応できないと企業は存続できない可能性が高くなります。
 便利な世の中ですが、大変な世の中でもあるんですね。

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2006年12月16日 16:36に投稿されたエントリーのページです。

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