新聞社はネットに対応できるのか?
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今日も他人のブログエントリーからで申し訳ないのですが、ねこまんまというブログに「新聞社の変化」というものを見つけました。
私は新聞社のwebページが原則としてトップページしかリンクしちゃいけない(ってか各記事にリンクしちゃいけない)というのを、不勉強なせいで、まったく知りませんでした。読売新聞のページを読んでみると、ディープリンク(各記事への直接リンクのこと)がケースによっては著作権侵害になると警告しています。
以前、ニュースのヘッドラインを流していた企業が読売新聞社から訴えられ、知的財産高等裁判所で敗訴が決定したことがありました。ヘッドライン自体には著作権はないと裁判所は判断したのですが、許可なくそれを収集して他人に表示するのは違法だと結論づけられたんですね。
そのブログエントリーは元記事があって、日経IT+plusの「オープンかクローズドかそれが問題だ」という記事です。
ちなみに日経のリンクポリシーも
>>リンクの仕方やページの内容によっては、お断りする場合があります。
>>リンクをお断りするのは次の場合です。
>>(1)営利目的や勧誘を目的とするなど、NIKKEI NETの趣旨に合わないホームページからのリンク
>>(2)NIKKEI NETのコンテンツがリンク元のホームページの一部に見えるような形のリンク
>>(フレームの中にコンテンツを取り込むような形のリンクなど)
>>(3)個別記事へのリンク
とあり、ディープリンクはダメっていってます(とは言いながら貼っちゃってるんですが)。
確かに著作権という問題は大きいと思うのですが、ディープリンクを禁止するというのは時代の流れに反しているような気がしてなりません。日経の記事にも
------------ ここから引用 ------------
以前は、新聞社に限らずサイト内のコンテンツ(新聞社の場合は記事)を見たい場合は各サイトのトップページから入ってコンテンツを探していた。しかし、ブロガーは記事にディープリンクを勝手に張りつけ始めた。当初はこうした風潮を問題視していたものの、適切にリンクを張ってもらえるとアクセスが増えることがわかってきた。専門的であったり、地域の独自性が出ていたりする記事には、長い間一定のアクセスがある、いわゆるロングテール現象が起きることも分かった。広告を掲載している以上アクセス数は欲しい。ウェブという名前が示すとおり、クモの巣状のつながりが、新聞社のサイトに有益であるということに気付き始めたのだ。
------------ 引用ここまで ------------
と書いています。そういう意味では、あのお堅い朝日新聞がディープリンクを許可したことというのは快挙なんじゃないかとも思います。
各新聞社の現状としては
------------ ここから引用 ------------
ほかの新聞社の現状はどうなっているのか。新聞研究(日本新聞協会発行)1月号が「進化する新聞社サイト」と題する特集を行っている。地方紙を中心に8社を紹介。ポータルではなくニュースサイト路線を歩む東奥日報、会員制を導入している河北新報、愛媛新聞、SNSを導入した佐賀新聞と日刊工業新聞、ブログを活用している八重山毎日の担当者が、コメントを寄せている。
「インターネットの特性上、『リンクお断り』は無理がある。ほかのサイトからのリンクを意識した」という東奥。逆に、愛媛はページビューの低下を恐れずに読者増につなげる立場。各社がウェブ部門をどう位置づけているかによって対応は変わる。紙の延長線上なのか、それとも新しいものなのか・・・。
------------ 引用ここまで ------------
とあります。紙媒体との折り合いをどうつけるかということなんでしょうね。私自身、新聞を取っていません。一人暮らしということもあり、古新聞が溜まっていくのがいやでいやで(^^;。それでもなんとか暮らしていけるのはネットにあるニュースサイトのおかげです。
ネットに接続できればタダで情報を入手できるというのは本当に便利です。とはいえ、新聞購読代よりも安くしてくれかつ記事データベースの利用などの利便性があるのであれば、情報料を払うことはやぶさかではないと思っています。
日経の元記事にあるように、「紙の延長線上ではなく、組織や収益モデルも、発想も変えていかなければ、勝ち残ることは出来ない。」というのは間違いないことなんじゃないかと。
そういう意味では大手新聞社のような大企業よりは、中小企業のほうがはるかにフットワークが軽いですね。大手の轍を踏まずに、身軽に変化に対応することが肝要だということが、この話でもわかることです(う〜〜ん、なんてとってつけた文章)。