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痛い2chニュースの話の話題を使いすぎたなと思ってITMediaに戻ってみると・・・、やっぱりここでも著作権の話が。流れからするとやっぱり書かなきゃいかんだろうと。
今、ITMediaでは「知はうごく 第1部 著作権攻防」というシリーズをやってます。元は産経新聞のようですが、記事は深堀りされているようですね。で今回取り上げるのは「パロディー 試される文化の奥深さ」という記事。ここではパロディを取り上げています。パロディというのはある意味知的な遊び。でもそれをやりすぎると原作者などから反発を買うし、酷い場合は捏造にもなってしまいます。この線引きが非常に難しいですね。かなり昔にはマッド天野氏のパロディ作品が裁判になったと記憶しています。
記事によると
------------ 引用 開始 ------------
フランスは著作権法でパロディーを容認し、米国にも批評などには作品の無断利用を認める「フェアユース」の条文があるが、日本には模倣やパロディーを許容した明確なルールがない。権利保護と創作がせめぎ合う中で、各国の文化の奥深さが試されているかのようだ。------------ 引用 終了 ------------
とあります。フランスが著作権法でパロディを容認していることは知りませんでした。なかなか懐がひろいなと思いましたね。
この記事ではパロディの例として
1)替え唄メドレーの嘉門達夫氏
2)ドラえもん 最終話
3)パロディー地図「Web Trend MAP 2007」
を挙げています。1)と2)は知っていたのですが、3)は知りませんでした。がうまくできていますね。この中にある東京メトロのロゴマークをひっくり返したものが問題になったようで、東京メトロとしては削除要請を検討中だとか。第三者の私から言わせると東京メトロって「器量が狭い」んだなぁと感じました。
それと「ドラえもん最終話」。私は実際に読んだことはないのですが、あらすじはこの記事を読むまえから知ってました。ネットでは結構有名な話ですよね。この話を同人誌で漫画にしたものが爆発的ヒット。1万5500部が出荷されたことで、小学館も無視できずに、「悪質な著作権侵害」と判断して昨年、漫画家側に販売中止と回収、ネット公表の中止を要請。損害賠償についても交渉中で、関係者によると刑事告訴も検討されているようですね。
同人誌で発表した漫画家のほうもこれほど売れるとは思ってはいないでしょうから、小学館に許諾を得てなかったのもうなずけます。なんでかというと、同人誌ってアニメやライトノベルの二次創作がかなりあるからです。ネットでもそういう小説がたくさん転がっています。その最たるものが「新世紀エヴァンゲリオン」。私もエヴァに嵌ってますよ、えぇ(^^;。
こういう同人誌の二次創作には問題があるのですが、プロの漫画家もルーツはコミケという人も最近は多く、プロの漫画家もペンネームを変えて出展している人もあるとのこと。つまりある意味漫画家養成の場でもあるわけです。
業界としてもコミケ・同人誌というのは痛し痒しなもののようです。
------------ 引用 開始 ------------
しかし夏目氏は、「ポップカルチャー(大衆文化)に模倣やパロディーは付きもの。それを切り捨てると、文化そのものが細くなってしまう」と指摘し、「同人誌のようなケースには、著作権者から簡単に許諾をとれるようなシステムが必要」と提言している。------------ 引用 終了 ------------
私自身、何度も書いていますが、著作権自体を否定するものではありませんし、著作権者の権利は大いに行使するものであると思います。が、パロディについては上に引用した夏目氏の意見に大いに賛成です。
パロディではないですが、新世紀エヴァンゲリオンの画像を自分のサイトで使用するときにはガイナックスへ届け出ることで自分のサイトで使用できます。著作権を持っている側がこういう対応をすると評判も上がり、原作のほうも売れていくと思うのですが。
企業や著作権者の懐の深さ・広さを見せつけてくれることを期待しつつ。