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日経ITPlusにソフトバンクの記事が。私はソフトバンクという会社は好きではないです。でも携帯はソフトバンクなんです。MNPで会社を変えようかと思いつつ、nokiaの携帯に機種変更しました。
とはいえ、この記事を読む限りではソフトバンクの評価を変えざるを得ないかも知れません。
「孫社長の「思いつき」が変えるケータイ業界・1機種20色の舞台裏」というコラム。これを読むとマーケティング戦略の一端が伺えるものだと思いました。
1月のソフトバンクモバイルは好調だそうです。単純に考えるとホワイトプランなどの価格戦略が功を奏していると考えますよね。記事によると価格戦略が原動力になっているものの、「それとは別に業界関係者の多くが注目しているのが、孫社長の独創的な「思いつき」と、それを支え、短期間で実現する組織の行動力」が注目されているとのこと。
その例として、カラーバリエーションと100席の24Hショップを挙げています。812SHは20色のカラーバリエーションを揃えました。iPodでも6色くらいですから、色数の多さは驚きに値します。また直営店についても今までの販売戦略からは想像できないものです。
日本の家電製品というと、高性能、高機能なものというイメージがあります。ケータイも同じような流れだったのです。つまり技術重視の商品戦略。ソフトバンクはマーケット重視の商品戦略に変更した。それが1月の好調を支えたことになったと。
記事は
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「業界が変わったような気がする」-------------- 引用開始 --------------ある端末メーカー幹部がソフトバンクモバイルに対して、そうため息を漏らす。
これまでのケータイ業界といえば、キャリアや端末メーカーが新しい技術やサービスを開発する。それを電話機に搭載して、販売していた。まさにNTTドコモが「iモード」や「おサイフケータイ」を普及させたように、auが「着うたフル」をヒットさせたように、技術やサービスの開発がすべてのスタートになっていた。
しかし、ソフトバンクのやり方は違う。たとえば、1機種20色のカラーバリエーションという戦略。ここに新しい技術やサービスは存在しない。「たくさんの色から選べた方がいい」という、孫社長の発想がすべての原点だ。
ある端末メーカー幹部は、これまでの「電話屋が考える技術ありきの発想」から、「マーケティング的な発想」にケータイ業界が変わりつつあることを、ソフトバンクの登場によって思い知らされた、と肩を落とした。
ソフトバンクが業界に与えた衝撃は、何も価格破壊だけではない。一見するとつまかえどころのない「マーケティング的な発想」が業界構造を変えつつあるのだ。
と結んでいます。
日本の製造業は、その技術力の高さで世界を席巻する製品・商品を作ってきました。それ故に技術ありきの発想を第一に考えていました。でもそれだけでは多くの消費者に受け入れられなくなってきたということ、マーケティング的な発想をこれまでより重視すべきいうことを、ソフトバンクが示したということになります。
とはいえ、シャープはそのニーズに対して技術力でカバーしました。それも日本の製造業の底力でもあるわけです。やっぱり日本の製造業はすごいなぁという結論は・・・当たり前すぎますか!?