人気blogランキングへ ←クリックプリーズ
昨日とうって変わって雨で気温もそれほど上がらなかったですね。昨日ブログに書いた梅の写真ですが、ここにアップしておきました。
で、今日は起業の話題です。痛い2chニュースに「30代独身女性の間で起業ブーム 「同窓会で社長がいた。自分もなってみたい」「何したらいいか分かんないけど、私の会社は必ず発展すると思います」というエントリーがありました。元記事は livedoor ニュースの「【独女通信】独女は起業家の最前線?30代独身女性で大盛況の起業塾」です。
痛いニュースのほうではかなり批判されていますね。まあ起業はそう簡単じゃないですし、失敗することもままありますので、批判自体は的を射ているものもあります。ただ元記事を読んだ女性が「なんだ、簡単なんだ!?」と軽く考えられるとちょっとつらいかなとも思います。元記事では2つの事例を挙げています。この両方とも起業塾へ通えば簡単に開業できるように思っているようです。まあ、開業率よりも廃業率のほうが高い現在ですから、どんどん起業してもらうのは良いことだと思います。
でもここで起業塾を開いている女性社長が言っている「女性起業のメリット」にはちょっと抵抗感があります。このメリットは
1)女性自身が消費のプロであるから、世の中のニーズを身をもって知っていること
2)女性の特性である、きめ細やかさ、優しさがサービスに反映されること
3)女性は本能的に母性があるので、人材育成などに対して本能的に合致できること
4)女性は堅実な人が多くまじめ、小さく産んで大きく育てるという地道なやり方ができること
とあります。この中で2)は同意します。女性の視点で顧客サービスを行うということで、本当に喜ばれることもたくさんあります。でもその他の3点については同意できないところがあります。
まず1)についてですが、女性=消費のプロなんでしょうか?。この前提が正しいという証拠を誰か示してくれませんかね。それとニーズ=起業シーズとはならないところがあると思います。そのニーズはあるが、それが採算に合わない場合もありますから。
次に3)ですが、母性があるから人材育成などに対して合致しているなんて本当???。人材育成において、母性は全くとは言わないもののほとんど関係ないと思うんですが。
最後に4)の女性は堅実な人が多いから、地道なやり方ができるとあります。が堅実すぎては企業は大きくならず、最悪の場合倒産の憂き目にあうことも否定できません。
私は起業する人の性別は関係ないと思っています。性差による違いはありますが、アイデアと勢いを持つ人が起業できると思っています。ただアイデアだけではダメで、アイデアをプラン・計画に落とし込むことが出来る必要があるんですけどね。
診断士の勉強をすると最初にSWOT分析というのを学習します。このSWOT分析は企業のみならず、個人にも使える分析手法です。きちんと現状分析した上で、どの方向に進むかを判断する。でも最後はある意味「ばくち」です。一旦決めたら一定期間は脇目もふらず、その道を進む。脇目ばかりしていたら、前には進めません。
サラリーパーソンとして働くのも、起業して社長を目指すのも個人の自由。でもどっちにしても自己責任。自分を客観的に見直すことから始めましょう。マスコミが流す記事を鵜呑みにしない、踊らされない。そこからです。