スターバックス、「薄くて水っぽい」ブランドに?――フィナンシャル・タイムズ(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース
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上にあるgooニュースにスターバックスの記事が。読んでみたらなかなか面白い。スターバックスについてはいくつか本が出ているんで、生い立ちなんかはそっちを読んでもらうことにして、記事には
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コーヒーチェーン世界最大手スターバックスのハワード・シュルツ会長は、スターバックスのブランドがスターバックスのせいで「薄くて水っぽいもの」になってしまったと警告した。スターバックスの魂やスターバックスらしさのない、「無味乾燥で金太郎あめ的な」店舗を作りすぎているせいだという。------------ 引用終了 ------------シュルツ会長は重役陣に「スターバックス体験のコモディティー(商品、日用品)化」と題した辛辣なメモを送った。この中でシュルツ会長は、過去10年の間に1000店舗から1万3000店舗にまで事業規模を拡大してきたスターバックスは、そのために大きなものを犠牲にしてしまったと指摘している。
とあります。10年で店舗数が13倍になったんですか!?。確かに日本でもそこら彼処に見かけるようになりましたからねぇ。金太郎飴的と言われれば確かにそうですね。でも逆にそうだから、どこの店に入っても大丈夫という安心感もあるわけですが。
記事には、「シュルツ氏は1982年にスターバックスに入社。シアトルの小さなコーヒー豆店が、世界39カ国に店舗のあるグローバルブランドに変身する、その立役者だった。」とあります。これは有名な話ですね。でもこの会長自ら
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「われわれは何としてでも、鏡の中の自分たちの姿を見つめ直し、今こそ、核心に立ち戻るときだと気づかなくては。原点に戻り、スターバックスの伝統を取り戻し、本物のスターバックス体験を大切に思う、自分自身の情熱を呼び覚ます。そのために必要なことはなんでもしなくてはならない」------------ 引用終了 ------------(中略)
シュルツ会長はメモで、「私は20年前から言い続けている。われわれは決して、成功するべくして成功しているのではない。成功は特権ではないのだ。その心配が今、現実のものになりつつある」と警告。「自分たちの時間や資金やリソースを、もっと賢く使わなくてはならない。物事の核心に戻ろう。イノベーションを押し進めよう。そしてスターバックスを再び、他社とは全く違ったものにするため、必要なことは全てやろう」
と言わしめたことは大変興味深いです。
このメモに書かれていることは、当然スターバックスだけに当てはまるものではなくて、どの企業にも言えることです。日本には企業30年説があります。でも今は10年かも知れません。でもシュルツ会長が言っていることを実践し続ければ、30年どころか100年も夢ではないかも知れませんね(逆に言うと実践し続けるのは非常に難しいということでもあるわけです)。
この記事を読んで「こういうことが重役に言える会長って素晴らしい」と思いました。スターバックスは注目しなくてはいけない会社だとは思っていたのですが、ますます興味が湧いてきましたね。関連書籍をまた揃えなくちゃいけませんね。