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先日、「不二家の行く先は」というエントリーを書いたのですが、支援の手をさしのべた山崎製パンのもくろみを日経ビジネスオンラインの時流超流の「まず熟練工、そしてブランド」で取り上げています。この記事によると山崎製パンは
・製パン事業では国内シェア32%で圧倒的である(成熟している)
・菓子分野に強いブランドがない(製菓事業に乗り出したいのに)
ことから、かなり前から不二家ブランドに注目していたようです。
95年に不二家がリストラを行い3工場を閉鎖した時に、山崎製パンはリストラされた熟練工を受け入れた。このことが不二家の持っている生産技術を自社に取り入れることができたようです。ところが不二家は熟練工を失った、いや自ら切ったことで自社の品質管理ができなくなり、年明けの報道でにっちもさっちもいかなくなってしまいました。
この記事を読んでみると山崎製パンの経営戦略がよく判ってきたような気がします。山崎製パンはリストラされた熟練工を採用することで、不二家が持っていた菓子の生産技術を手に入れた。今回の不二家に対する支援で「ペコちゃんブランド」も取り込むことが出来そう。10年以上掛けて、菓子分野での確固たる地位を築こうとしています。
ところが、不二家は同族経営の悪い面が表れてしまったこともあり、青息吐息どころか死にかけているように見えます。この2社の対称的な話を見聞きすると企業理念というのがどれだけ大事かというのがよく判るような気がしています。
日経ビジネスの記事、本当に面白く読みました。日経ビジネスオンラインは敬愛するらんさんのブログ「中華的生活 多少銭」の「 中国が先か、地球が先か、、、」で知りました。そこで早速会員登録して関連記事を読んだのですが、こういう記事があるとは今まで知らなかったので、ちょっと損した気分です。