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最近、日経ビジネスオンラインからの引用が多いですが、まあいい記事なので我慢して下さい。私はこの記事を読むまでそんな炊飯器があるのは知りませんでした。診断士としてはちょっと不勉強でしたね。
で、その記事は「常識外れの高額炊飯器、三菱電機「本炭釜」」というものです。三菱電機という大手家電メーカーの話と思ったら大間違い。ここには中小企業でも使える戦略・戦術があります。
記事ではヒットの秘訣として
1)炊飯器市場の再分析
2)口コミの効果的利用
を挙げています。1)の再分析からターゲット購買層を検証したところ、50代以上の人には好きなものにはとことんこだわる」という傾向を見いだしました。また商品の特徴として「50〜60代に懐かしい味」であることから、「50〜60代をコアターゲットに据えた広告宣伝戦略」を取ることに。
ここに三菱電機が実施した「0次コンセプトプロジェクト」が商品化の後押しをしたそうです。この0次コンセプトプロジェクトは、記事によると「そもそも顧客はどんな生活がしたいと思っているか?」を検討するものなんだそうです。このプロジェクトから「プチセレブ層が望む商品を作るべき」という結論が出たとのこと。
これらのことから広告宣伝戦略は
「口コミでじわりと商品の良さが消費者に伝わる戦略」
をとることに。具体的には「体験によるファンを増やすこと」になります。ここでファンというと普通は顧客だけになるのですが、この家電グループは
・販売店の店員
・広告代理店のディレクター
・顧客
・社内の人間
をファンにしたとのこと。これは企業の規模には関係なく、すぐに採択できることです。特に広告代理店のディレクターというのは私も頭になかったことです。言われてみれば確かにそうなんですよね。宣伝ツールを作る側の人間をファンにしちゃえば説明も楽になるし、どんどんアイデアを作ってくれますから。
最初にも書きましたが、この事例は中小・零細企業でも採用できることがたくさんあります。私自身良い勉強をさせてもらったと感じてます。