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ITMediaにこんな記事がありました。「中国にネット中毒者の更生施設」アルコールや薬物の中毒者と同じ扱いをするようですねぇ、中国では。
記事によると「北京郊外の大興区にあるインターネット中毒治療センター(IATC)では、オンラインゲームやポルノサイト、サイバーセックス、チャットなどを常習的に利用している中国の新富裕層の子供たちの治療のために、治療と軍事訓練を組み合わせたプログラムを採用している。」とあります。ここでちょっと気にとめてほしいのが、「新富裕層」という言葉。記事の後のほうには「料金は1カ月に付き約1万元(1290ドル)。これは、中国の平均世帯の手取り所得のほぼ1年分に当たる。だが、同センターでは低所得世帯向けに無料の治療も引き受けている、とディレクターのタオ・ラン氏は語っている。」とあります。つまり更正施設もお金がかかるんですね。一応政府の資金援助があるのですが、基本的には営利事業のようです。
記事によると軍隊式のリハビリで、更正の成功率は70%だとか。でもネット中毒って一体どんなものなんでしょう。
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中国児童センターの2006年の調査によると、18歳以下のユーザーのうち、約13%に当たる230万人がインターネット中毒と見られている。------------ 引用終了 ------------西欧諸国の調査では、インターネット中毒者の比率は調査ごとに大きく異なる。これは、何をもって中毒とみなすかや、そもそもインターネット中毒という概念自体が存在するかどうかについても、まだ見解が一致していないからだ。
スタンフォード大学医学部による2006年のリポートでは、成人ユーザーの8人に1人は、インターネットなしでは数日間も過ごせない、と報告されている(2006年10月18日の記事参照)。だがこのリポートは、インターネットの過度の利用を中毒と定義できるかについては結論を出していない。
だが中国の保健当局は、インターネット中毒はアルコール中毒や薬物依存、ギャンブルなどと同等にとらえられると考えているようだ。
とありますから、ネット中毒のきちんとした定義がないんですね。とは言え、一日中生産活動をせずに、PCに向かっていれば中毒と言ってもいいんでしょう。でもこういうのって中国とか韓国でのニュースは聞きますが、それ以外の国ではどうなんでしょうか?。非常に不思議な話ではあります。が記事の続きではその答えの一つが取り上げられています。それは
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だが、中国におけるインターネット中毒の問題は、単に不十分な規制システムの産物ではない、とシュ・レイティン氏は指摘している。------------ 引用終了 ------------「インターネット中毒の最大の要因は、子供に対する親の期待が高過ぎることにある」と同氏。
13億人もの人口を抱える厳しい競争社会の中国において、多くの親は教育こそが唯一の出世の手段と考えており、なかには、子供を勉強部屋に閉じ込め、教師にもっと宿題を出すよう要請している親もいるという。
一部の子供にとっては、特に勉強がうまくいかない場合はなおのこと、親からのプレッシャーが強過ぎるのだろう、とシュ氏は指摘している。
「そのような場合、彼らは仮想世界へと逃げ込み、そこで自分の存在意義を感じたり、達成感や満足感、あるいは社会への帰属感を得ようとする」と同氏は語っている。
つまり、親による過度の期待がネット中毒者を出していると。特に中国では一人っ子政策を取っていますから子供に掛かるプレッシャーも大変なものらしいですからね(本当の富裕層は罰金を払ってでも二人以上産むケースも結構あるらしいですが)。
今の日本はどうなんでしょうか。毎夜ネットカフェで寝泊まりする若者の話はありますが、それはネット中毒ではなくてライフスタイルの問題ですからね。ネット中毒者は中国に比べるとかなり低いのではないかと思ってます。でも、昨今の少子化はこのような若年のネット中毒者を出す要因なのかも知れません。
そういう流れの中で一部の人たちは今月の23日だったか24日だったかネットから離れようという運動をやっていたと記憶しています。そのくらいになると桜も咲くみたいですし、一日休みを取って花見にでも行きましょうかね!?。