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今日は良い天気ですね。週末なのでどこかに遊びに・・・、いえそんなことしてたらお客に怒られてしまいます。はい、今日も事務所からです。
IZAに「和食「認証」騒動、「推奨」計画に変更」という記事が出ました。
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海外の日本食レストランに「正しい和食」を広めるための認証制度のあり方を検討してきた農水省の有識者懇談会は16日、認証制度をマイルドにした推奨計画に変更するよう松岡利勝農水相に提言した。認証制度への海外からの批判に配慮し、巻きずしのノリを裏側に巻き込んだ「カリフォルニア・ロール」など海外の嗜好(しこう)に合わせた日本食も認めた。農水省は平成19年度中の実現を目指す。------------- 引用終了 -------------
計画では、米欧だけでなくロシアでも人気となっている日本食の一層の普及を目的に、食材や接客態度、盛りつけなどの基準をクリアしたレストランに「推奨マーク」を交付する。計画自体は国内の民間組織が立て、推奨マークの審査は海外に設立する民間組織が行う。
提言では、認証制度の計画が持ち上がった際に海外から批判の声が上がったことを踏まえ、「推奨計画は排他的・差別的なものであってはならない」と指摘。「現地の食と融合した多彩で幅広い日本食が提供されている実情を踏まえる」として、海外での日本食の変化を許容した。カリフォルニア・ロールを出すようなすし店には「フュージョン(融合)」として推奨する案も示した。懇談会の小倉和夫座長は「認証制度では政府が認証するように響くので推奨にした」と述べ、民主導で推奨計画を進める必要性を強調した。
海外から批判の声がとあります。でこの記事のリンクをたどると『「スシ・ポリス派遣」計画に米メディア反発 和食「認」マークに「待った」』という記事がありました。でも『ガチガチすし、ゼリーみそ汁…自信満々の日本食レストラン』という記事もあります。一番の問題は「味や衛生面に首をかしげる例もあり、安心して足を運べる店の認定作業が始まっている。」の「首をかしげる」ところなんだと思います。
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【用語解説】「正しい和食」認証制度------------- 引用終了 -------------
海外の日本食レストランで、食材や調理方法が国内の店とかけ離れた“自称和食店”があることから、農水省が認証制度の創設に向けて有識者会議を設置。先月下旬に初会合を開いた。今後「格付け方式」とするか、「お墨付き」を与える形にするかなど認証の在り方について議論を詰め、来年2月に提言をまとめる予定。平成19年度からの制度導入を目指している。
ここにある「自称和食店」がトラブルを起こすことが一番心配なんです。
日本でも海外の料理をそのまま出すことはあまりありません。日本人の口に合うようにアレンジします。だからカリフォルニアロールは寿司ではないとは言いません。また日本人が食べる中華料理には日本で作ったメニューがたくさんあります。天津飯なんて中国では聞いたことがありません。またラーメンは起源は中国なんでしょうが、完璧に日本料理です。餃子もそうですね。中国で言う餃子はまず間違いなしに「水餃子」であって、焼き餃子のことではないです。
とはいえ、日本の中華料理店が中国のお墨付きをもらえないからといって営業できない訳ではないし、そのせいでつぶれるとは思わない。でもそのお墨付きがあるということは「本格的料理」ということは判ります。あとはお客に任せるしかないんです。
今回の農水省の認証制度、詳しく調べてないので突っ込みどころ満載だとは思いますが、なんで日本がそういう認定をすることに海外の日本料理店がそんなに怒るのかよくわからない。なんかやましいことやっていると勘ぐられても仕方ないような気がします。これは一つの目安なんです。この認定がないから客が入らないとは思えないんですが。