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情報流出は個人情報だけではありません

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 16日の読売新聞に「会社のPCで図面横領、デンソーの中国人技術者を逮捕」という記事が。その続報が「逮捕のデンソー中国人技術者、図面入手と帰国時期一致」です。

 盗んだ犯人が中国人ということで注目されていますが、企業の本質というところでいうと「盗まれた」ことが大問題です。最初の記事に「ダウンロードされたデータは約1700製品のデータ計約13万件で、うち約280製品は、社内で機密扱いになっていた。」とあります。機密扱いになっているデータがコピーされたというのはねぇ。
 「私物の携帯型ハードディスクにデータを複写した形跡はあった」ということですので、何らかのソフトが入っていてログを取っていたとは思います。でもログを取っているだけではダメなんですね。その次の対応が問題です。

 担当者がコピーした端末のところに飛んできて、誰がその端末を操作していたかを調べる。でその操作した人間に問いつめたとして、どこまで調べることができるものなのでしょう?。私物を調べることができるんでしょうか?。日本人ならいざ知らず、これが外国人で人権云々を叫ばれたらどうしましょう???。
 こういうことを考えるとシンクライアントにするしかないような気がします。そしてUSBの口は塞ぐか、ソフト的にUSBで接続されたものはすべてリードオンリーにする。

 今回の事件は被疑者が中国人で、「容疑者(41)が、社内のデータベースから大量に図面を入手し始めた時期と、中国に何度も一時帰国するようになった時期が一致する」とのことですから、データが中国国内に持ち運ばれた可能性が高いですね。
 中国人だから云々ではなく、誰でもコピーできないようにすることが、真の解決策だと思います。大企業でもこういうことが起きるんですから、中小・零細企業の場合もっときちんと考えないと、取引先から訴えられる可能性も出てきますからね。
 「そんなことできるか!」と思考停止するのではなく、「今の状況でどういうことができるのか」を模索すべきです。

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2007年03月18日 18:11に投稿されたエントリーのページです。

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