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今日は19日、名古屋市内の小学校で卒業式というニュースが流れていましたが、多分愛知県全域で卒業式だったんでしょうね。自分のときはいつだったか・・・、覚えてません。でついでに私の誕生日でもあります。私を産んで育ててくれた両親に感謝する日ですね。とはいえ、二人とももう亡くなっていますので、「親孝行、したいときには親はなし」という川柳そのものです。
閑話休題、先週末の日経ビジネスオンラインの記事、『息を吹き返した「ザ・サントリーオールド」』を読みました。マーケティングで面白いことをたくさんやってますね。
この記事の中でオールド復活の要因として
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1950年に発売されたサントリーオールドの復活の要因は、団塊世代に的を絞ったマーケティング活動にある。団塊世代のウイスキーへの嗜好を今までと違うやり方で丹念に調査してから、味わいを変更。また、商品名を「The SUNTORY OLD」に変えてボトルに優雅な書体で記すなどして、現代的な高級イメージを訴求した。さらに、団塊世代の間で「もう一度オールドを飲んでみよう」という口コミが広がる仕掛け作りに奔走した。--------------- 引用終了 ---------------
とあります。マスマーケティングではもう「もの」は売れないということを実証していると思います。
また、プロモーション戦略として「そのカギはサントリーオールドに対して「懐かしさ」と「よい商品」という思いを団塊世代から強く引き出すことにあると考えた。」とあります。
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そこで年末の繁忙期だったにもかかわらず、2005年12月の第1土曜日に全国から100人近い営業担当者を集め、店頭販促ツールの在り方を議論した。ここで高田氏は、「ベテランの人たちがすごく乗り気になって『オールドっていうのはね…』と語りだし、いろんなアイデアを共有できただけじゃなく、結束力が高まりました」と予想以上の手応えを得た。--------------- 引用終了 ---------------こうして迎えた2006年3月7日、新サントリーオールドが店頭で大々的に披露された。営業担当者を延べ2800人投入し、わずか数日間で全国8 万店の小売店の平場に特設陳列コーナーを立ち上げたのである。「昔はバーやスナックにこうして大量にオールドが並んでたなあ」と思わず足を止めてつぶやく団塊世代の姿が目についたという。
さらにリニューアル発売後の注目すべきプロモーション施策は、約780万人の会員の70%を50〜60代が占める旅行会社クラブツーリズムとの協業だ。「団塊世代は人生経験が豊富でいろんなことを知っています。だから、マス広告を大量に打つよりも、リアルな場での消費者同士の口コミが響くはず。そして団塊世代の一番の関心事は旅行」という高田氏の判断である。
具体的には、サントリー社員がクラブツーリズムの旅行ツアーに同行して計1万人にミニチュアボトルを配布したり、ウイスキーをおいしく飲むセミナーを十数回開催したりした。クラブツーリズムの方からも自発的に、蒸留所ツアーを企画してくれた。
これだけ徹底的に団塊の世代にむけてのプロモーションをすればオールドの復活もうなづけるというものです。
この記事を読んでもう一つ気になったことが、団塊世代でのインターネットの浸透です。きじには「「団塊世代を調査すると、パソコンを購入したいという人が多い。今後、退職して時間ができればブログを書き始める人が増えるのではないでしょうか」」とあります。これがweb2.0の神髄なのかも知れません。
私がいままで抱いていた印象といえば、「会社でパソコンをうまく扱えない人が多く、ネットにもあまり興味がない」というものでした。スキルは別にして、ブログなどには大変興味があるんですね。大変失礼しました。
今、団塊の世代は50才代後半から60才。昔は還暦を迎える人はもうヨボヨボ(失礼)だったイメージがあるのですが、今は逆に子育てを卒業し退職金で金銭的余裕がある人たちで活動的なイメージになってきました。私が還暦を迎えるまであと13年。そういう状況になっていればいいんですけどねぇ・・・(^^;。