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昨日飛び込んできたニュースにびっくりです。yahooニュースで『全国テスト差し止め求め仮処分=小中生9人「違憲」−京都地裁』というのが流れました。時事通信のは詳細が判らないので、地元の京都新聞のほうを見てみます。予備調査の段階で「家庭事情に踏み込む質問もあり、国や受託業者がこうした個人情報を収集・管理するのは問題だ」ということで、裁判所に申し立てたようです。
で、このデータを扱うのはベネッセとNTTデータ。NTTデータはちょっと危なそうな雰囲気もあるんですが、ベネッセとしてはこの情報を自社のDMに使うことのリスクを考えれば、そんなことしませんて。
予備調査においてプライバシーに関する質問項目があり、それによって不快感を与えたことについては、文部科学省として不注意だったのかも知れません。でもそれで学力テストの中止を求めますか???。解答用紙に氏名を記入する欄があったとしても、それを業者は入力しなければいいだけです。これは文部科学省と業者との契約問題です。
この申し立て、本当に子供の意志でやったとは思えません。十中八九親が申し立てたんだと思います。ただ親自身では当事者ではないので申し立てはできないから、当事者である子供の名前で申し立てたんでしょう。一体何を考えているんでしょう。権利だけ主張しているように思われて仕方ありません。小学校6年生の子供たちはともかく、中学校3年生になれば自分たちで判断できると思います。子供たちの意識はどうなんでしょうか。非常に気になるところです。
私は大学生と関わることがあるのですが、彼らの学力低下には驚かされることが多いです。特に文章力が酷い。自分の言いたいことをまともな文章にできないんです。ある意味「ゆとり教育」の犠牲者なのかなとも思います。
全国学力・学習状況調査が国語と数学・算数しかテストしないというのは、今の現状を見るとよく理解できます。国語、数学・算数が理解できていないのは、他の教科にも大きく響いてきます。まあ国語においては、画一的に正解を決めるのはおかしい問題もあることも理解していますけどね。
問題文章から、どういう答えを求められているのか、その解き方はなにかというのが判らなければ解答できません。文章理解力がなければ、論理的な考え方がなければ正解は出てきません。それは国語と数学・算数に大きく依存することです。また今英語教育についても議論がありますが、日本語がきちんと理解できていない人に外国語が理解できる訳がないんです。
何かあると裁判所に訴え出るというのは、ちょっと問題なんじゃないかと思います。これはテレビ番組も一役買っているのかも知れません。日本テレビ系列で日曜日の夜やっている「行列の出来る法律相談所」でしたっけ!?。この日曜日(15日)のなんかひどかったですね。客先で上司に理不尽に叱られたから訴える!?。一体何を考えているんでしょう。
最近の児童・生徒の学力低下は目に余ることが多いです。これは「ゆとり教育」がその一因になっているのは間違いありません。そういう意味では文部科学省も教育に関するグランドデザインがないと言われても仕方がないのですが、「親の義務」ということを忘れている親が増えているのも一因じゃないかと思います。
その一例が今回の申し立てではないかと思ってしまうんですが・・・、間違っていますか?、私の考え。
蛇足:
この文章を書くためにいくつか検索したのですが、あるブログを発見しました。それは小学校の連絡用ブログで、「島根県益田市立吉田小学校」。小学校がこういうブログを持っているって初めて知りました。うまい利用方法の一つだと感心してしまいました。
もう一つ、yahooのニュースってトラックバック送ることできないんでしょうか?。該当ページを見ても記述がありません。まあ、いいんですけどね。