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白書の話だけではちょっとつまらないので、昨日(24日)に開催された支部講演会の話をば。
診断協会愛知県支部では3ヶ月に1度、第4火曜日の7時から、名古屋商工会議所駅西支部と共催で講演会を開催しています。主に企業の社長さんの話を聞くのですが、今回は株式会社ゲインの代表取締役である藤井英明氏でした。
私は不勉強だったもので、このゲインという会社がkelly(名古屋発の女性月刊誌)の発行元とは知りませんでした。話を聞いていると、この社長の魅力が今ある人脈を作り、成功の大きな要因であるのがわかりました。
いろいろ聞いた中で興味を引いたのが何点かあります。
1)kelly 発行のいきさつ
氏は、東京から発信される情報はたくさんあるのだが、名古屋で面白いことをやっていても全然マスコミなどに取り上げてくれないことや、名古屋自体が情報発信が不得手だということを感じたそうです。それを氏は「情報流通」と言っていたのですが、だったら自分たちでやろうということで、kelly を創刊したとのこと。
2)ソフトの厚さ/薄さ
いまでこそインテリアコーディネータが話題の中心になることが増えてきましたが、氏がディスコなどを開発しているときは、氏を含め3人ほどで店のコンセプトや内装などを決めていたそうです。ある時、テレビで映画を見ていたら、エンドロールでたくさんの人の名前が出てくるのを見て、ハリウッド映画におけるソフトの厚さを感じたとのこと。それで、新しいディスコを開店させるときに、店舗設計に関わる人をたくさん集め、設計集団化したそうです。このときに人脈が未だに生きているとのこと。
3)これからの雑誌媒体
名言はなかったのですが、デジタル時代における紙媒体の有り様を模索しているようです。名古屋のセレブに対応した「メナージュ・ケリー」や男性向け雑誌「NG」を創刊していることから、秘策を持っているようにも思えました。
特に3)については非常に興味を持っています。今の時代、ネットでかなりの情報が入手できます。そのなかで、雑誌という媒体で情報発信をしていくというのはかなり難しい。新聞社も、今後の方向性を模索し続けています。1地方都市で発行されている月刊誌はどのように生き延びるのか注目すべきことと感じています。
ひさびさの講演会参加ですが、なかなかエキサイティングな内容で、非常に有益だったと思います。藤井社長のような生き方はもう望むべくもありませんが、一つの生き方として伝えることができればいいなぁと感じた日でした。