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ニュースの読み方 その2

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 先日も似たような話を書いたのですが、今日も考えさせられる話を。
 IZAに『死亡妊婦カルテがネット流出 医師掲示板から』という記事を見つけました。IZAはその記事について関連するizaブログやトラックバックが一覧にあるので、そこを見ていると「初心者コンサバティブ」というブログ『流出?』が関連ブログとしてありました。
 izaブログのほうもカルテの流出に批判的なものが多い中、論調が違うのでそこを読んでみると「元ネタ」というところにリンクが張ってありました。でその元ネタをクリックすると、そこには現職の医者のブログが。「健康、病気なし、医者いらず」というところで、該当記事は『医者の秘密漏示』というエントリです。

 ここには「遺族が自分の意志で、マスコミにカルテのコピーを公開している」とあります。でも「ま、これもその情報源の方が言っていた事なんで、詳しい事は知らないんですけどね。」ともありますので、ブログを書いた人は確認を取っていないらしいですが。

 もしも「マスコミにカルテのコピーを公開している」のが真実であれば、またその公開されたカルテのコピーを元にブログや掲示板に書き込んでいるのであれば、何ら問題ないように思います。
 ちなみにこの情報漏示を取り上げた新聞はIZA、読売新聞、毎日新聞、時事通信社のようですね(yahooのヘッドラインから)。

 医師の守秘義務は刑法第百三十四条にあります(これについては、初心者コンサバティブの該当記事を参照して下さい)。また町立病院ということですから、地方公務員法にも公務員の守秘義務について記述があります。記事には「個人情報保護条例や地方公務員法(守秘義務)違反などでの刑事告訴を検討している」とあります。そこで大淀町のホームページを見てみると個人情報保護条例がありました。これを読むと確かに守秘義務を課し、罰則もあります。

 ということは、上にも書きましたがこのカルテが病院関係者から漏れたものなのか、それとも公開されたもののコピーなのかが判断の分かれ目になるようです。この記事を書いた記者はどこまで裏を取ったんでしょうか?。単に弁護士の話を聞いて書いたのなら大問題です。雰囲気としては、どうも公開されたカルテのコピーのように思えるのですが。

 新聞社の記者に「センセーショナル」なこととか、「特ダネ」を書きたいという気持ち=欲があることは否定できないと思います。ただそこには確実な裏付けがないとガセネタになってしまいます。新聞やテレビなどのマスコミを鵜呑みにする人はまだまだ多い。下手をすると一般人を「煽動」することもできるのです。だからニュースソースに対する裏付けが非常に重要になっています。
 また、新聞を読む一般の人も、「これって本当??」と疑うことが必要になってきたのではないかと思います。疑ったとき、昔はその真偽を調べるのはほぼ無理なことでしたが、今はインターネットがありますからそれほど難しくないです。

 つまり、物事を多角的に見る感覚・習性が必要ということ。ここ最近私が書いているブログで言いたいことはこれに集約されていると思います。

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2007年04月30日 15:11に投稿されたエントリーのページです。

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