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2007年05月 アーカイブ

2007年05月01日

日本語力

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 産経新聞に出てたのは知っていたのですが、ようやくIZAのほうに取り上げてくれたので、ここで書くことにします。
 それは【大丈夫か日本語】シリーズの『骨が折れる=骨折!?大学なのに中学生レベル6割』という記事。痛いニュースでもこの話題を取り上げています。痛いニュースのコメントを読むと「ネタじゃないの?」というのも見かけますが、いやいや、実感しますよ、大学生と付き合うと。
 まず語彙力がありません。だから、自分が感じたことをうまく表現できない。「うざい」「むずい」とか省略して単語しか発しないんです。「どこが難しい」とか「どこがわからない」と聞くと答えられない。

 ある意味、これはゆとり教育、高学歴化と少子化が原因なんじゃないかと思います。ゆとり教育で全体的な学力が低下しているところに、親はいい大学に入れたいから受験勉強を子供に強制する。その勉強は大学に合格するためのもので、学力を高めるものとは違っています。そこに少子化で学生が少なくなるという危機感から大学が入学のハードルをどんどん低くしている。だから、日本語を使えない学生が増える、ということなんじゃないかと。
 私が学生時代のときもそれほど語彙力があるとは思いません。が実験レポートが毎週提出しないと単位が取れなかったので、必死にレポートを書きました。そのおかげで多少は文章が書けるようになったと思ってます(論文調の文章しか書けないのが玉に瑕なんですが)。

 今の学生、特に文系の学生はそういう経験を全くしていないようです。とにかく書いて、赤を入れてもらう。それが日本語力上達の道だと思ってます。まあその前に、本をたくさん読むという前提があるんですけどね。でもこの「赤を入れる」という言葉の意味をどれだけの学生が知っているのやら。

 産経新聞にはこの記事に続きが掲載されています。それについては明日にでも書こうかなと。実は私にとっても耳の痛い話なんですけどね。

2007年05月02日

日本語力 その2

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 昨日に引き続きの話題。IZAの【大丈夫か日本語】シリーズの『(中)押し寄せるITの波』からです。

 実は私も漢字を書くという能力は毎年低下していると自覚しています。週に1回、大学の教壇に立つのですが、そのときにふと漢字が思い出せないことがあるんです。もうショックが大きいです。記事には「キーで変換すれば色々な漢字が出てくる。読める字は増えたという人もいるが、書ける字は確実に減ったはず。せめて幼少期には手書きで体に漢字を覚え込ませることが必要なのではないか」とありますが本当にそう思います。漢字を書くには、反復練習しかありません。
 それと句読点の使い方もそうですね。このブログを書くときもすごく迷うようになりました。以前は頻繁に使っていたのですが、多すぎるのも読みづらいんですよ。ところで、句読点というのは「、」と「。」なんですが、どっちが句点でどっちが読点か知っていますか?。「。」のほうが句点で「、」のほうが読点なんです。意外と勘違いしている人もいるようです。
 文章が長くなれば、いきおい読点の数が多くなってしまいます。でもそれって論文でもない限り、不自然なんじゃないかと思うようになってきました。だからなるべく文章を分けるようになってきています。

 それが極端になると・・・ではないのですが、
---------- 引用開始 ----------

 しかし、携帯メールに詳しい日本大学文理学部の田中ゆかり教授(日本語学)は「(携帯メールのコミュニケーションで)新たな語彙(ごい)を獲得するのは難しい」とみる。そこでのやりとりは親密な間柄の「おしゃべり」に限られるからだ。丁寧な言い回しや敬語といった配慮表現が絵文字や記号に取って代わられることも多く、言葉を尽くして伝える訓練にはならない。
 「短文化」も加速している。田中研究室に在籍していた立川結花さんが平成17年、大学生の携帯メール約400件を分析したところ、1件平均の文字数は約30字で、5年前の調査結果の3分の1にまで減っていた。「相手に悪く思われないためには、30秒以内に返信するのが暗黙のルール。送受信の頻度は上がり、極端な場合、1文字だけのメールがやり取りされることもある」(田中教授)のが実情だ。
 興味深いデータがある。
 独立行政法人メディア教育開発センターは昨年、大学生約1200人の1日平均の携帯メール送受信回数と日本語の基礎学力の相関関係を調べた。「中学レベル」と判定された学生の平均が1日約32回だったのに対し、「高1レベル」は約27回、「高3レベル」は約15回。送受信回数が多い学生ほど日本語テストの点数が低いという結果が出た。
 「言葉足らずなやりとりなので、送受信回数は増える。結果として、読書などの時間が削られ、語彙力の低下を招いているのではないか」
 調査を取りまとめた小野博教授(コミュニケーション科学)の分析だ。
---------- 引用終了 ----------
とメールの弊害を指摘しています。確かに仲間内になればなるほど、私にも「短文」になる傾向があります。早くメールを返信したい。それだと長い文章を入力する時間がないんですよね。携帯メールに届いた質問をPCのメールで送るということもよくあります。質問の回答を携帯メールで送るというのは、いらちの私には無理です。

 なんで入力が遅くなるのか。それは日本語が漢字かな交じり文で、かな漢字変換を使うからです。でもだからと言って漢字を使わないようにするというのは、極端に走りすぎだし、大馬鹿者だと思います。この記事にあるizaブログをたどっていくと「佐藤聖子さん日記」の『漢字を減らせ』に「カナモジカイ」というリンクがあります。ここを見てみると、主旨はわからないでもないのですが、呆れてしまいました。だからリンクは張りません。韓国と同じようにしたいんでしょうか。韓国は人名以外の漢字を排斥し、ハングルだけにしてしまいました。そのせいで、韓国では古い文献を読むことが出来なくなっています。カナモジカイは韓国の二の舞をさせたいんでしょうか。
 日本語に漢字とかなが混在しているというのは、ものすごく意義のあることだと思っています。学校で教える漢字を減らすなんて言語道断。学校でどんどん文章を書く練習をしていけば、漢字は覚えられます。ただ覚えるために必要な時間は個人によって違いますから、そこをどうやって教えるのかは学校教育の問題だと思ってます。

  記事の最後には
---------- 引用開始 ----------

 本の街、東京・神田神保町にある国語作文教育研究所。所長の宮川俊彦さんは長年、企業や官庁の昇進や入社試験の論文などに目を通してきた“表現の定点観測者”だ。約400社から依頼を受けた昨年は、1000作近くを読んだ日もある。実感するのは「語彙が乏しく、表現力が極めて低下している」ことだ。
 音楽関連の会社が志望者に課した「友情」というテーマの論作文がとりわけ印象に残っているという。「友情は大事」「友達は大切。いつまでも一緒にいたい」…。乏しい語彙で、わずか数行しか書いていないものがかなりの数に上った。
 宮川さんは言う。
 「昔と違って電話やメールがあれば隣近所で協力し合わなくても生きていける。無理にコミュニケーションする必要がないから、知らない言葉に出くわしても『あの人の話わからない』で済ませればいい。そんな環境の変化も影響しているのではないか」
 IT化の流れはいや応なしに進む。新時代に対応した日本語教育はどうあるべきか。明確な答えは、まだ見えてこない。
---------- 引用終了 ----------
とあります。これは【大丈夫か日本語】(下)に続くための文章なのですが、それについては次のエントリーにしたいと思います。

2007年05月03日

日本語力 その3

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 もう飽きてきたような話題になってしまいました。まあこれが最後ということでご容赦を。IZAの【大丈夫か日本語】シリーズ最終回『感想文に「ヤバイ」 教育からのアプローチ』。私はもう6年近く大学で1コマだけ講義を受け持っていて、毎年レポートを書かせています。このレポート、読むのが大変なんです。何が言いたいのがさっぱりわからない(私も学生時代に書いたレポートはそんなもんだったと恩師から突っ込み入れられそうですが)。レポートというのは、客観的事実に自分の考察を交えて、結論を出すものなんですが、その結論の文章たるやひどいものです。まあ結論を書いてあればまだ良い方なのかも知れません。レポートの書き方を知らない学生の多いこと。毎年第1回の講義の時に、レポートの書き方を指導するのですが、まずその通りに書いてきた学生は今のところいません。

 その講義の中で印象的な会話があります。講義を始めて1・2年したときでしょうか?、その年の最終講義が終わったあと、レポートを回収していたのですが、そこに学生が教卓のほうにやってきて一言「むずい」。そう言い放って彼は教室を出て行ったと記憶しています。この「むずい」というのは難しいってことですね。彼は「先生の講義は難しくて、さっぱり判らない」とでも言いたかったのでしょうか。主語もなしに「むずい」だけでは意味が通じないことが、彼には理解できていなかったのか、それとも捨てぜりふだったのか。

----------- 引用開始 -----------

 ある公立高校教諭の経験は象徴的だ。20年以上前から年に一度、クラス全員の前で書道の実技を披露する授業を行ってきた。人前での発表は緊張を強いられる貴重な経験のはずだ。だが、授業の後に提出させる感想文に、最近は判で押したように「ヤバイ」という言葉が並ぶようになったという。

 10年ほど前までは違った。「頭が真っ白になった」。「口から心臓が飛び出そうになった」…文面はバラエティーに富んでいたという。

 「表現したいという気持ちは強く持っているが、限られた言葉でしか感情を表せない。それが『叫ぶ』『怒鳴る』といった短絡的な行動につながる」と、この公立高教諭は話す。

----------- 引用終了 -----------
 元々は隠語であった「ヤバイ」ですが、最近学生の間で簡単に飛び交う言葉になっています。まあ私も使うときもありますし、その言葉を使うなとも言いません。でも感想として「ヤバイ」の一言だけでは、他の人に自分の考えや感情を伝えることはできません。この記事の関連ブログ「為八のオフィシャルブログ「記者ブログ」にカツ!」に『▼「ヤバイ」は文化!』があって、そこには
----------- 引用開始 -----------
「ヤバイ」はとても便利な言葉だ。
肯定的な最上級にも使えるし、昔から使っている「ヤバイ」にも使える。
だからと言って、「別の言葉が使えない」、「語彙が不足している」とは言えるのか?
----------- 引用終了 -----------
とあります。確かにそうなんですが、元となっている記事が舌足らずで、「ヤバイ」以外の言葉が使われなくなってきているから問題なんです。このブログの作者である為口八五郎さんが書いていることも正しいのですが、「ヤバイって、何がヤバイの?」と聞くと答えられない学生が多いことを知っている人からすると、やはり今の学生は語彙不足としか言えないんです。

 記事では世田谷区の「日本語教育特区」について書かれています。最近、フジTVの「とくダネ」でも取り上げていました。この試みについては賛同するのですが、なんでそんなことをしなくてはいけなくなったのかという原因の追求が、今回のシリーズではそれほどなかったような気がします。唯一「核家族化が進み、家族や世代を超えた対話の機会は減っている。自治体が日本語教育を重視する背景には、コミュニケーション力低下への危機感もある」というのがそれに当たるのかも知れません。

 今日は兄弟4人全員が実家に集まりました。そこには甥っ子姪っ子4人も一緒にいたのですが、遊ぶのはやっぱりゲーム。DSやPSPで遊びます。特に甥っ子2人はゲームに夢中です。おとなしくさせるには、ゲームというのは便利なものですが、本当にそれでいいんでしょうか!?。弟(甥っ子の父親にあたります)はwiiも持ってきて、みんなで対戦もしました。ゲームも必ず2人以上で対戦しながら、それをまわりが見守り、ゲームの結果なんかに口を入れる。これだったら、ゲームを介してのコミュニケーションが取れますから、まだ良いかなと思います。が一人で遊ぶタイプのゲームは、端から見てちょっと異様な気もします。

 私の育った時・・・ということを言っても詮無いことです。過去と現実は比較対象には成り得ません。でもこのような現状を見ると、ゲームで子供一人遊ばせるというのは良くないのではないか、ゲームをするにしても時間制限を掛けないといけないのじゃないかと思います。そこで空いた時間で親子で話をすべきではないのかとも思います。

 私には子供はいません。だから子供のことに口を出すなと言われるかも知れませんが、いないからこそ客観的に見られるのではないかと考えます。3回も日本語力についてブログに書いてきましたが、日本語力は小さいときからの会話によって培われるのではないかと思うようになりました。そこには親の態度も大きく影響します。親も忙しいときに、子供との会話を楽しむことはできないでしょうし、それを受け入れる余裕がないときもあるでしょう。でもそれを心掛けるだけでも違うのではないかと信じています。

 なんか、最後は尻すぼみになったような気がしないでもないのですが、一応ここまでと言うことで。

2007年05月04日

こどもの日に思う・・・統計局の数字から

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 総務省統計局からのメールマガジンが届きました。そこには『我が国のこどもの数―「こどもの日」にちなんで―』という記事がありました。早速該当ページを見てみると、少子化の傾向がよくわかります。そこには
 1.こどもの数(15歳未満人口)は1738万人、過去最低を更新
   ちなみに未就学児は5.2%、小学生は5.6%、中学生は2.8%
   (総人口に対する割合)
 2.こどもの割合は13.6%、33年連続の低下
 3.こどもの割合は沖縄県が最も高く、東京都が最も低い
   ワースト1は東京で11.6%、2位が秋田で12.1、
   3位が北海道で12.6%
   ベスト1は沖縄で18.4%、2位が滋賀県で15.3%
   3位が佐賀県で14.9%
 ちなみに諸外国とも比較しているのですが、人口が3,000万人以上いる国のなかで子供の割合は一番低い状況です。一人っ子政策が行き過ぎて、急激に高齢化が進むといわれている中国でも19.8%です。

 私自身が少子化に貢献していますので、大きな声で言えませんが、大変な状況なんじゃないかと思います。じゃあどうすればいいのかと聞かれても答えはないんですが。私も子供が大好きですが、子供の前に私の子供を産んでもいいという人を探さないといけませんので、それが一番大変かと(^^;。

2007年05月05日

高校野球は特別なものなの???

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 子供の日というわけではないですが、どうも不思議でしょうがないのが高校野球連盟の態度。読売新聞には『「子供にも責任」「憲章見直さず」…高野連の脇村会長』とあり、IZAには『高野連“寛大な処分”強調「夏は絶対出場させる」』とあります。
 本当に寛大な処分なんですかねぇ、これって。一番引っかかるのは、読売にあったここです。
--------- 引用開始 ---------

 しかし、「なぜ野球だけが駄目なのか」という疑問には、過熱した戦前の学生野球の歴史や「高校野球は教育の一環、フェアプレーの精神で行われている」などと、脇村会長はこれまでと同じ説明を繰り返した。
--------- 引用終了 ---------
 どうも、高校野球はほかのスポーツとは違うと言いたいように思えるのは穿った見方なんでしょうか。高校野球は春・夏ともテレビやラジオで中継されますし、プロ野球は嫌いでも、高校野球は好きという人もいます。だからと言って、特別なスポーツとは思えないんですが。

 たしかに日本学生野球憲章というものが存在し、それに違反しているのは間違いないことです。だから処分するというのも間違ってはいないと思います。では、特待制度を受けていた生徒に対して処分するというのは、教育という観点から見て正しいものなのでしょうか。
 IZAには
--------- 引用開始 ---------

 高野連の責任を問う質問には「平成17年に通達を出したが、フォローアップが十分でなかった」(脇村会長)「われわれと責任教師のコミュニケーションが不足していた」(田名部参事)と話すにとどめた。
--------- 引用終了 ---------
とあります。高野連の責任に対してはえらく甘いような気がするんですけど。
 また、「夏には絶対出場させる」ことのどこが寛大なんでしょうか?。穿った見方をすれば、夏の甲子園は特別だから是が非とも出場させると自らの都合を言っているように思えます。

 私自身、特待生制度についてはいくつか疑問点を持っています。学業以外のスポーツが優秀だということで授業料などを免除するというのは如何なものか、スポーツが優秀でも学業が一定以下なら免除すべきではないと思っています。スポーツ選手の寿命は短いんです。やっぱり最低限の知識や学力がないとダメなんじゃないかと。

 でも、現状としてスポーツ特待生は存在します。多数の私立高校にその制度があります。その中で、なんで野球だけが許されないんでしょう。野球の特待生がダメなら、他のスポーツ特待生もダメにしないと不公平なんじゃないか。

 学生野球憲章の該当条項を見てみると
--------- 引用開始 ---------

 第十三条 選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても、他から選手又は部員であることを理由として支給され又は貸与されるものと認められる学費、生活費その他の金品を受けることができない。但し、日本学生野球協会審査室は、本憲章の趣旨に背馳しない限り、日本オリンピック委員会から支給され又は貸与されるものにつき、これを承認することができる。
(2)選手又は部員は、いかなる名義によるものであつても、職業野球団その他のものから、これらとの入団、雇傭その他の契約により、又はその締結を条件として契約金、若しくはこれに準ずるものの前渡し、その他の金品の支給、若しくは貸与を受け、又はその他の利益を受けることができない。
--------- 引用終了 ---------
とあります。これを読む限りでは、高校に進学したくても経済的理由で進学できないのであれば、授業料免除などをしてもOKな訳です。一部の報道では、この13条に引っかかって学校を退学しなくてはならなくなった生徒がいるとあります。つまり、私立高校の高い授業料が払えなくなったから退学せざるを得ないと。だったら、経済的理由で免除をしても大丈夫なはずです。たまたま、それに該当する生徒が野球部にいても第13条に引っかからないと言うのは詭弁ですか???


 なんだか、世の中不可思議なことが多すぎるような気がして仕方がない。大人の都合で振り回される子供がいるということを、高野連や文部科学省はどのように考えているのでしょうか。

2007年05月06日

えっ、今が買い???

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 雨の日曜日、明日から仕事という憂鬱な日になってしまいそうなと思っていたら、IZAの記事を見てポカンっとなってしまいました。『今が買い「Vista」 失敗しないPC選び』という記事なんですが、IZAっていつからMSの手先になったんでしょうか!?。イザブログは今現在11件ありますが、肯定的なのは1件、XPでも十分というのが1件、ちょっと関係なさそうなのが1件、あとの8件は全部否定的なブログでした。そりゃそうでしょう。「どこがすごい」ってそんなものありませんて。確かに見栄えはよくなったのかも知れません。でもそのおかげで新しいハードを買わないといけないというのは、本末転倒じゃないでしょうか!?周辺機器について、まだvistaに未対応のものもかなり残っているみたいですし。
 メーカーが出しているハードって、vistaが動作する最低のスペックですから、ストレスなしに動かすにはメモリー増設が必要です。

 なんで、こんな提灯記事書くんでしょうねぇ。産経かサンスポにMSが広告を入れたんでしょうか!?。

 あぁ、憂鬱度が高くなったような気が・・・。

2007年05月07日

ETCのエラー

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 私の車、ETCがついています。車での移動が多いものですから、結構便利なものなんです。がたまにICカードをうまく認識しない時があります。エンジンをスタートさせるとカードを認識しないことがたまにある。これはカードを一旦抜いて金属面を擦ったりすると大丈夫なんですが、たまにそれでもだめな場合があります。そのときにはもう一枚のETCカードを挿入すると、今のところ100%認識してくれます。そこでエラーが発生するカードを挿入し直すと大丈夫なんですね。
 そういうちょっと不安定なカードを使っていると、入り口ゲートでちょっとトラブることがあるんです。今日もそうだったんですが、
 1)ゲートの入り口では問題なくカードの挿入を認識
 2)ゲートが開くので通る
 3)ゲートの次にあるアンテナでデータのやり取りしようとするとエラー
という症状です。
 この状態ではカードには何も情報が書き込まれていません。
 この症状、今日で3回目です。

 なんとなく、カードが怪しいのですが、なぜそういうエラーが発生するのかが判らない。そこでgoogleで調べてみたのですが、原因については見つかりませんでした。そういうエラーが発生したとの報告はたくさん見つけたのですが。

 このトラブルが発生すると後ろの車に迷惑が掛かります。2回目のときには、後ろの車のドライバーから怒られました、謝れと。これには腹が立ちましたねぇ。カードの挿入し忘れじゃないんですよ。なんでこっちが謝らなければいけないのかと。

 今日の場合は、エラーが出たということで通常のゲートに向かいました。ゲートにいる係員に「エラーが出たんですけど」と言うと処理をしてくれたのですが、慣れていないのか、時間が掛かってしまいました。ゲートに入った時には後続の車はいなかったのですが、ほどなく後ろに2台ほど着いてしまいました。係員は料金表を調べているのですが、なかなか入ったICの名前を見つけられないようです。しびれを切らしたのか、後ろの車はバックして隣のゲートをくぐって行きました。

 原因をググっているとき、いくつかのページでゲートが開かないでもそのまま突っ込んでいったと書いてあるのを発見しました。特に後続車がトラックの場合だと急に止まれないですから、そのまま突っ込んだほうが安全な場合もあります。でもゲートに引っかかりながらもそのまま走って、後は知らんぷりというのは問題でしょう。それを堂々と書いてあるのはねぇ。

 両方の意味で「なんだかなぁ・・・」と阿藤海状態になってしまいました。

2007年05月08日

まず間違いなしに渋滞するでしょう

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 今日も車の話題・・・といっても中国の話です。IZAに『後続車の迷惑お構いなし…北京五輪、渋滞大丈夫!?』という記事がありました。
 記事には
---------- 引用開始 ----------

 五輪期間中、交通対策なしでは円滑な大会の運営に支障が生じるのは必至。当局では政府公用車や排気量の大きい車両の走行を制限、交通量を20〜30%削減する計画だ。使用制限対象は100万〜120万台前後になるとみられる。

 現在、北京の自動車登録台数は約297万台。1日当たり1000台を超える新規登録があり、北京五輪前には350万台に達するとの見通しもある。

 公共交通機関の拡大で渋滞緩和を図るのがベストとみられるが、関係者によると、東京で87%、パリやロンドンでも60%を超えている公共交通機関利用率が、地下鉄が発達していない北京では05年の段階で30%にとどまっている。

 公共交通機関の整備に、当局は04年から今年までの計4年間で1200億元(約1兆8000億円)前後を投じ、五輪期間中の交通渋滞防止を図ろうとしているのだが…。果たして渋滞は緩和されるのだろうか?

---------- 引用終了 ----------
とあります。このような数字を見れば、どう考えたって渋滞が解消するわけないと思いますね。ただ、中国政府、北京市が強制的に自家用車を排除する可能性もなくはない。また、選手が移動するためのバスなどにパトカーが先導して、無理矢理通すという力業もありますから、競技の進行に差し支えない状況にする可能性はあります。

 記事にもありますが、中国人って基本的に「自分勝手な運転ぶり」が当たり前ですからね。北京ではないのですが、上海や大連では何度もタクシーに乗った経験があります。その少ない経験からでも、「自分勝手な運転ぶり」というのはよくわかります。初めて上海に行ったとき、ガイドが「上海運転雑伎団」と言ったのが非常に印象的です。日本で運転に慣れていても、よほどの田舎で車が少ないということでもない限り、中国では運転出来ないと。なんせ、どこから他の車が突っ込んでくるかわかりませんし、少しでもぼーっとしているとクラクション鳴らされるし。

 大連に行ったとき、タクシーの助手席に乗る機会があったのですが、下手なジェットコースターより怖いと思いました。なんせ、飛ばします。それに加えて頻繁に車線変更をするんです。思わずシートベルトをしようとすると、運転手が「そんなもん、せんでいい」とゼスチャーするんですよ。もう勘弁してほしいなと(^^;。

 北京オリンピックについては、らんさんのブログにさもありなんと思えるようなことが書いてあります。多分、中国政府は意地でも成功させようとするでしょう。表面的には成功と言えるのでしょうが、裏ではどうなるのかと。いまからドキドキ、ワクテカです。

2007年05月09日

う〜〜ん、会員制のリンク集だと・・・

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 小学生の漢字能力について書こうと思っていたのですが、ちょっと気になる記事をIZAで見つけてしまいましたので、今日はネット上での法律問題を。ただし、私は専門家ではないので、間違っているのかも知れませんが。
 見つけたのは『ポルノ掲示板URL紹介は違法とは思わなかった』という記事。これに関しては全文引用しますね。
---------- 引用開始 ----------

・大阪府警、サイト運営の業者男2人逮捕
 インターネットの会員制サイトで、ポルノ画像を載せた掲示板のURL(アドレス)を会員に紹介したとして、大阪府警少年課は8日、児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)の幇助(ほうじょ)容疑で、サイトを運営していた情報通信サービス業の小山隆二容疑者(46)=大阪市阿倍野区=ら2人を逮捕したと発表した。府警によると、URLを教えただけで同法違反に問うのは全国初。2人はすでに同罪で起訴されている。

 調べに対し、小山被告らは容疑を認めているが、「URLを紹介するだけで違法とは思わなかった」などと供述しているという。

 また、掲示板に12〜13歳とみられる少女の裸の画像を掲載したとして、横浜市青葉区の自営業の男(25)も同容疑で調べている。

 調べでは、小山被告らは今年1月から3月にかけ、会員制サイトで、少女の裸の画像を載せた掲示板のURLを紹介し、閲覧させた疑い。

 小山被告らは、平成13年5月、さまざまなポルノ画像のURLを紹介するこのサイトを開設。今年4月までに延べ3400人が加入し、約1350万円の収益があったという。

---------- 引用終了 ----------
 記事によると、被告は児童買春・ポルノ禁止法違反である画像のURLを被告が管理している会員制のサイトで会員に紹介した。そのことが同法第7条違反になるということなのですが、第7条を見てみる
(児童ポルノ提供等)
第七条 児童ポルノを提供した者は、三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処する。電気通信回線を通じて第二条第三項各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報を記録した電磁的記録その他の記録を提供した者も、同様とする
2 前項に掲げる行為の目的で、児童ポルノを製造し、所持し、運搬し、本邦に輸入し、又は本邦から輸出した者も、同項と同様とする。同項に掲げる行為の目的で、同項の電磁的記録を保管した者も、同様とする。
3 前項に規定するもののほか、児童に第二条第三項各号のいずれかに掲げる姿態をとらせ、これを写真、電磁的記録に係る記録媒体その他の物に描写することにより、当該児童に係る児童ポルノを製造した者も、第一項と同様とする。
4 児童ポルノを不特定若しくは多数の者に提供し、又は公然と陳列した者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。電気通信回線を通じて第二条第三項各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報を記録した電磁的記録その他の記録を不特定又は多数の者に提供した者も、同様とする
5 前項に掲げる行為の目的で、児童ポルノを製造し、所持し、運搬し、本邦に輸入し、又は本邦から輸出した者も、同項と同様とする。同項に掲げる行為の目的で、同項の電磁的記録を保管した者も、同様とする。
6 第四項に掲げる行為の目的で、児童ポルノを外国に輸入し、又は外国から輸出した日本国民も、同項と同様とする。

とあります。多分、赤色にしたところが今回の逮捕・起訴の根拠となると思うのですが、「児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報」というのは写真やイラストなどの「画像」のことと判断していいんですよね!?。
 また「電磁的記録その他の記録」の中にURLが含まれるものなのでしょうか!?。

 記事には公然陳列とありますが、この児童売春・ポルノ禁止法が出る前に、猥褻画像が掲載されているサイトへリンクを貼ったことで刑法175条「公然わいせつ」に当たると逮捕・起訴された事件が、私が知っているだけで数件ありました。このときにも思ったのですが、危ないサイトへリンクを貼ることが違反になることが不思議でたまりませんでした。弁護士の牧野先生や、甲南大学の園田寿先生が反対意見を表明していたことを今でも覚えてます(園田先生のページにはサイバーポルノについての意見が掲載されています)。

 児童買春・ポルノ禁止法の主旨自体に反対するものでもありませんし、今回の被告の行動に対して「問題ない」とも思えないのですが、それでも「URLを紹介」したことが違法であるという判断は、どう考えてもおかしいとしか思えない。被告が、自ら管理しているサーバに違反画像を掲載しかつそれを多数に公表したのであれば、当然有罪です。だから掲示板に画像を貼り付けた別の被告は明らかに有罪です。でも、URLを紹介もしくはリンクを貼ったこと自体が有罪となるというのはねぇ・・・。

 警察・検察としては、ネットを利用しているというのは「法の網の目」をかいくぐっていると邪推しているような気がしてなりません。確かにそういうところもあるでしょう。でも、そのような行動が法律の拡大解釈を推し進めることになってしまうかも知れないということを、十二分に理解して逮捕・起訴してほしいなと、記事を読んで思いました。

2007年05月10日

食券システム

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 今日は朝から豊明市にあるお客様のところに出掛けました。でお昼に伊勢湾岸自動車道の刈谷PAに入り、食事をとりました。刈谷PAはハイウェイオアシスがあり、そこにはラーメン屋と定食屋さんが入っているのですが、今日はPAのほうにある食堂に。そこの食券システムがちょっと面白かったんですよ。
 3台食券販売機があり、そこで食券を買うと自動的に調理場にオーダーが入ります。客は食券に印刷されている番号を見て、その番号が呼ばれるまで席に座ってまつというものです。私の番号、今日は3−160でした。最初の3は食券販売機の番号で、160は通し番号のようです。1−900とか、2−400とか呼ばれていました。3番がやたら少ないのは販売機の位置が悪いのか、それとも一周したのか判りませんでした。

 この方式を採っているところは初めての経験で、なかなか面白いなと思いました。これで人件費は落とすことが出来るし、窓口に人が並ぶこともありません。番号が呼ばれるまで座っていればいいのですから、客側にとっても改良ですね。
 では、どのくらいの規模があればこの方式のメリットが出るんでしょう。よくいくラーメン屋でも食券システムなんですが、厨房を囲むような形でカウンターがあり、座った人から、従業員が半券をもぎっていきます。ざっと20席くらいあるのかな、そこのラーメン屋は。それで問題なくまわっているということは、座席数ではなく、面積が大きくからんでくることになりますね。またメニューの数にも影響されるんでしょう。メニューが少なければ、厨房までダイレクトにオーダーを知らせる必要は減っていくはずですからね。

 このあたりの限界数字、誰か知っている人がいれば教えてほしいものです。

2007年05月11日

10日間以上で抗議40件は多いのか!?

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 今日は何を書こうかと迷っていたので、gooのトレンドランキングを見ていたところ、喫煙家の私にとってはちょっと気になる記事を発見しました。それが表題にもあるものなんですが、元記事は読売新聞です。『タクシー全面禁煙巡るコラム、中日新聞に抗議40件』というものなんですけどね。
 記事には
----- 引用開始 -----

名古屋地区で今月1日から始まったタクシーの全面禁煙について、中日新聞社(本社・名古屋市)の常務・編集担当の小出宣昭氏(62)が4月29日の朝刊で否定的な意見を掲載したところ、「たばこの害を、どう考えているのか」などの抗議が同社に相次いでいることが9日、わかった。
----- 引用終了 -----
とあるんですが、「相次いでいる」というのはどのくらいのものを指すんでしょうね。表題だけを見ると一見多そうに感じるのですが、29日に掲載されて9日にわかったとありますので、単純に考えて10日で40件ですよね。まあ、掲載当初に40件の大半が届いたと想像はできるんですけどね。
 今まで何回か取り上げたのですが、これも記者の誤った誘導じゃないかと邪推してしまいます。
 ただ、このコラムがどのような内容だったのかが不明ですので、文章には言及しませんけどね。読売の記事には「中日新聞社には9日までに抗議のメールや手紙が約40通届き、「喫煙を正当化するな」などの電話もあるという。」とありますので、嫌煙家のかんに障る文章だったんでしょう。

 ここ数年、愛煙家は肩身が狭い思いをしています。確かにマナーを守れない人をたくさん見ますから、致し方ないところもあります。車から煙草を投げ捨てるドライバーもたくさん見てますし、禁煙区域で堂々と吸っているバカも見かけます。禁煙運動に反発しているんでしょうけど、自分で自分の首を絞めているとしか思えません。とは言え、嫌煙家の言動を見ているとヒステリックとしか見えないのは何故なんでしょうねぇ。私が喫煙家だからなんでしょうか!?。

 で、この記事がgooで取り上げられたので、他のブログではどのように書いているのかと思い、いくつか読んでみたのですが、その中で気になったのがまんぞーさんが書いている「嬲る犬の冒険」にある『嫌煙ファシスト』。この「嫌煙ファシスト」という言葉、ある部分で愛煙家の気持ちを代弁しているんじゃないだろうかと思いました。

 でもう一つ見つけたのが、やぎ(yagisan_2006)さんが書いている「三坊山羊」の『タクシー全面禁煙』。ここにはNPO法人禁煙学会(そんな学会あったんやねぇ)の理事長のコメントに対して「それぞれの人にそれぞれの意見があって当然だが、作田氏の「自分勝手な論理に終始した記事。影響力のあるメディアとして、あまりにお粗末だ」とおっしゃるようなところまでは思わない。」とあります。

 喫煙家が何を言っても無視されるつつある今、このような意見を見ることが出来てちょっとホッとしたんですが・・・。まあそれ以上は「言わぬが花」ということで。

2007年05月12日

まあ、サービスという概念が「没有」ですから

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 今日はひさびさの日経ビジネスオンラインからです。世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」 に『銀行窓口は大行列 それでも行員はトランプ遊び お客も呆れる 中国4大銀行の1つ「中国工商銀行」のサービス』という記事を見つけました。
 元々、中国には「サービス」という概念がないと聞いてましたので、さもありなんと思えるのですが、さすがにトランプ遊びにはちょっと驚きです。銀行員も公務員と同じ感覚でいるんでしょうね。

 記事によると、人民日報のネットサイトに掲載され、銀行の担当者は処分されたようです。でもこれで中国工商銀行の全支店がよくなるかというと、そんなことはありません。処分された担当者はスケープゴートみたいなもんで、他の行員からすれば、「アンラッキー」ですましてしまっているんじゃないかと思います。

 この記事で「商魂逞しいなぁ」と思うのが、「順番取り」を商売にしていること。
---------- 引用開始 ----------

 中国における銀行の順番待ちのひどさについてはつとに知られていたが、2006年7月に英国紙「デイリーテレグラフ」がトピックスを報じている。即ち、北京市内の中国工商銀行のある支店内でガードマンが棍棒を振り上げて若い女性から1枚の整理番号札を取り上げて出て行くように促し、彼女はそそくさと銀行を後にした。ガードマンが追い払ったのは、順番待ちの「番号札売り」であった。

 中国の金融機関は業務効率が低く、お客は電話料金の支払いですら長時間の順番待ちを余儀なくされる。そこに番号札売りという商売が成り立ち、番号札売りは整理番号発券機から番号札を取り、数時間後に銀行の門前で順番待ちをしたくない人に1枚3元(約47円)で販売している。

 41歳の番号札売りは、「次の番号465番があるよ。いる人はいないか」といった具合で北京のある銀行の門前で商売をしているが、これで毎日50元(約800円)を稼いでいる。彼によれば、「年寄りは時間があるから商売にならない。若い人は忍耐力がないから良いお客さ」とのこと。英国紙記者もどこででも新たな商売を作り出す中国人のバイタリティーに感心しきりというところか。

---------- 引用終了 ----------
 毎日50元で1ヶ月20日として1000元。日本円で16,000円。一見安く思えますが、20才位の女子工員の月給が1万円程度ですから、かなりの額になります。さすがに何でも商売にする中国人の面目躍如というところでしょうか。

 記事のまとめで「業務改善こそが肝心」とありますが・・・、多分よほどのことがない限り、業務改善なんかあり得ないような気がします。

 今年の初め、天津に行ったときに中国銀行で両替をしたのですが、そのときには窓口はがらがらで、待ち時間なしでした。この記事を読む限り、私はラッキーだったんでしょうね。

2007年05月13日

羊頭狗肉ならず羊頭豚肉!?

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 昨日は日経ビジネスオンライン、今日はIZAからなのですが、昨日に続き中国の話題。『【中国を読む】海を越える羊頭狗肉式ペテン』という記事です。「羊頭狗肉」、これ読めますか?。ようとうくにくと読むんですが、この言葉でググってみると語源由来辞典ありました(解説文を引用すると料金が発生するようなので引用はしません。リンク先をご覧下さい)。

 見せかけと中身が違う、つまり誤魔化しということですね。記事には実際に記者が羊肉のシシカバブを買ったのだけど、実際には豚肉だったようです。この場合は羊頭狗肉ではなくて、羊頭豚肉なんですが。記事にも、語源由来辞典にもこの「羊頭狗肉」という言葉は宋時代に出てきた言葉のようです。宋代は979〜1277ですから1000年以上前からあるということ。つまりそういう誤魔化しは、中国では昔からあったということです。

 騙すことを悪いと思わない、騙されるほうが悪いという感覚ですね。これは日本人には信じられない。でも、詐欺はどの時代にもどこにもあります。そのなかでも引っかかりやすいのがMLM、いわゆるネズミ講ですね。今日、日本テレビの「番記者」で円天を取り上げていました。どう考えたって36%の配当率なんて考えられません。この数字を見ただけで「胡散臭い」と思わなければ。

 でも、記事にあるようなにせ薬については、騙されたほうは100%悪くないと。これはもうモラル以前の問題ですね。殺人罪で訴えても良いくらいの話です。これで北京オリンピックとか、上海万博と言われてもなかなか厳しいものがありますね。
 私が知り合った中国人には、幸いいい人ばかりでした。日本に留学している人がほとんどですから、知識レベルもモラルも高い人たちです。でも今後もそういう人たちばかりかというと、ちょっと自信がないですね。

 とはいえ、騙されるほうにも落ち度がある場合も結構あります。騙されないためにいろんな情報を入手して、多角的に分析できるようにしないとね。

2007年05月14日

販売機会ロス以前の問題か?

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 IZAにひさびさpasmoの話題がありました。『予想外の人気と波紋…パスモ販売制限1カ月』です。3月18日に発売を開始したpasmoですが、予想以上に売れてしまい、カードの在庫が逼迫したとのことで、4月12日で定期券型をのぞいて販売を中止してしまいました。定期券型の売れ行きも好調らしく、今の売れ行きが続くと7月にはカードの在庫が底をつくとのこと。

 なんかすごい売れ行きですが、この売れ行きは予想できなかったんでしょうか?。結果を見るとそう言われてしまいますよね。正直に言うと、私はそこまで売れるとは思ってもいませんでした。suica発売当初の数字を参考にしていると、どう考えたってそこまで売れるとは思えません。ではなんでそこまで売れ行きが好調なのか!?。それは電子マネーに対する抵抗感がなくなってきていることと、JR東日本との相互運用じゃないかと思ってます。

 記事には
-------- 引用開始 --------

 京浜急行電鉄も品川駅の電子マネー利用率が10%程度となった。これはJR品川駅のスイカ利用率と同等で、利用開始から短期間でスイカ並みの威力を発揮しつつある。

 パスモを読み取る端末機器の導入費用の負担から、京王電鉄は電子マネーサービスの導入で様子見していた。だが、予想外の販売枚数の伸びをみて「誤算だった」(同)と、駅売店や商業施設の電子マネー対応の再検討に入った。同様に京成電鉄も、「電子マネー対応では前向きに検討を始めた」と認める。

 IC乗車券や電子マネーの利用は業界の想定を超えて浸透し、パスモ発売で拍車がかかったというのが真相のようだ。

-------- 引用終了 --------
とあります。

 この動きを見て、JR東海はどう思っているんでしょうね。一応ICカードであるTOICAを販売しているんですが、動きが悪いように思えます。首都圏と同じ動きとまではいかないまでも、東海圏でも似たような状況が生じると思うのですが。TOICAに電子マネー機能をつけなかったのは大きな間違いだと思います。ましてや割引もつけないなんてのは、殿様商売としか言いようがない。

 新幹線のexpress予約が好調ということで、TOICAのほうに頭が回っていないということなんでしょうか。expressカードとTOICAが合体すると本当に便利だと思います。加えて電子マネー機能が入るとめちゃくちゃ便利ですよね。そうするつもりは・・・なんでしょうねぇ・・・(^^;。

2007年05月15日

なんでって・・・そりゃ不便だからじゃないですか

2千円札、なぜ使われない?…日銀に8割の7億枚眠る(読売新聞) - goo ニュース

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 2千円札が日銀に死蔵されているという記事が読売新聞に掲載されているようです。記事には
-------- 引用開始 --------

 しかし、当初はほとんどの現金自動預け払い機(ATM)や自動販売機で使えず、スーパーなどでも他の札と間違いやすいと敬遠された。導入初年度の00年度末の流通枚数は約1億2420万枚と、製造枚数(当時7億7000万枚)の16・1%にとどまった。
-------- 引用終了 --------
とあります。ATMや自販機で使えなければ、誰が使うもんですか。日銀や政府は本当に流通させたいんでしょうかね。

 これが一般企業の商品であれば、商品開発から発売までの期間で、まず間違いなしに消費者ニーズなどを調べます。また販売ルートもきちんと決めますよね。今回の2千円札はそれがまったくなかったということでしょう。利用する機会がなければ、誰だって敬遠するに決まっています。
 自販機で2千円札を使うことを考えてみましょう。缶コーヒー(120円)を1個買うのに2千円札を使ったとき、おつりは1,880円です。これを全て硬貨で返却されるのはイヤですよね。千円札1枚に硬貨880円分でないと、クレームがたくさん出るような気がします。でも自販機メーカーはそういう自販機を作るでしょうか?。作るのはいいとしても、今ある自販機を置き換えようとする設置者はいますかね?。当然費用が掛かるんですから、普通に考えて費用以上の利益が予想できない限りないと思います。
 バブル時代ならいざ知らず、景気が冷え込んでいる時にそんなことをする企業はない。そんなことは最初から判っていたことですよ。それなのに、「なぜ使われない」なんて笑止千万な話です。

 とはいえ、スケールは違いますが同じようなことをやっている中小・零細企業があるのも否定できません。何度も書いたような気がしますが、今は「良い物は必ず売れる」時代ではありません。消費者ニーズなどのリサーチなしでは物は売れません。また購入してくれるであろう消費者をきちんと決めて調査しないと、全く逆の結果が出る可能性もあります。

 一般企業の場合、売れない商品は市場から撤退させるか、売れるために改良するなどの方策をとります。日銀・財務省はこの現状からどのような手を打つのでしょうか!?。ある意味見物なのですが、多分何もしないんじゃないかと。そうでないと「恙なく」退職日を迎えることができなくなりそうですからね。

2007年05月16日

安易なコンテンツ流通なんでしょうか???

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 ITMediaに『「安易なコンテンツ流通」より「まず文化の保護を」――権利者団体が提言』という記事がありました。権利団体というのは「著作権問題を考える創作者団体協議会」。この協議会、記事には「日本レコード協会や日本文芸家協会など」とあるんですが、忘れちゃならないのがJASRACも入っていること。

 記事では
-------- 引用開始 --------

提言では「利用の手続きがわずらわしいからといって、著作権者の権利を制限しては、文化芸術の発展にとってもゆゆしき事態」と指摘。「著作者は、著作物の流通を妨げるようなことは基本的にはしたくない。再利用も、条件を守ってもらえるならいつでも許諾する」とし、法制度は従来のままでもコンテンツ流通は阻害されないと反論している。

 同協議会は、著作権者の情報を整備し、簡便に検索できるポータルサイトの構築に取り組んでおり、これが完成すれば、著作物の再利用が容易になると主張している。

-------- 引用終了 --------
とあります。
 本当に現状の法制度でコンテンツ流通は阻害されないんでしょうか?。私は専門家ではないので、間違っているのかもしれません。しかしながら、間違いを恐れずに言うと、昔のテレビ番組などをCSなどで放映する場合、権利関係が複雑すぎて全員の許可が取れないことがよくあると聞いています。つまり、行方不明やになっていたり、権利関係が不明なものの扱いとかについて、現行法制度では対応できていないんでしょ!?。そのためにコンテンツ流通が阻害されているのであれば、法改正する必要があるんじゃないでしょうか!?。

 この意見が、第三者機関から出たのであれば納得しやすいのですが、権利者団体から出てきても全く納得できません。また、ここで言うポータルサイトというのは「ネット上に権利者を網羅するデータベースを構築し、権利者を簡便に検索・許諾が取れるシステム」のことなんですが、記事にあるように本当にそれが構築できるんでしょうか?。このことに関しては
-------- 引用開始 --------

協議会の代表で作家の三田誠広氏は、「今は1億総クリエイターの時代。確かに膨大なネット関連コンテンツや自費出版物のデータベース化は困難だ。しかしJASRAC(日本音楽著作権協会)や文芸家協会に登録されている著作者のデータベースは確実に作れる」と語った。
-------- 引用終了 --------
とあります。確かにそうなんでしょうけど、「確実に作れる」範囲で問題ないんでしょうか?。これでテレビ番組の再放送が簡単にできるようになるんでしょうか???。

 再度書きますが、私はこのことについて専門家ではありません。でもインターネットの進展は現行法制度がカバーできていないところをたくさん見ているつもりです。例えば公職選挙法とネットの関係も書きました。そのようなことから考えると法改正は必要な気がするんですけど。

2007年05月17日

会員カードの使い方

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 今日の日経ビジネスオンラインに東武百貨店における会員カードの活用についての記事がありました。それが『東武百貨店の和洋菓子売り場が活況 会員カードを分析した改装効果』です。
 会員カードを用いた顧客管理は従来からある話です。記事をちらっと見たときには「そんなん当たり前やん」と思ったのですが、東武百貨店の例は私も見逃していたことにも注目したようです。
 記事には
-------- 引用開始 --------

 成功の要因は、顧客が菓子売り場で買い回りしやすいように、テナントの店舗配置を入れ替えたことだ。会員カードの顧客情報から、和洋菓子売り場における顧客のテナントの買い回り状況や順序を正確につかみ、テナントの並びを再配置したことが奏功した。

 もともと東武百貨店は洋菓子売り場が強く、都内のデパートの中でもトップクラスの売り上げを誇るテナントが10軒以上も連なっている。それに比べれば、和菓子売り場はほかのデパートよりも強いとは言えない状態で、改善の余地があった。

 今回の会員カードの分析の狙いは、東武百貨店の強みである洋菓子売り場の勢いを保ちながら、同様に和菓子売り場にも顧客の関心を集めて、菓子売り場全体を活性化することだった。東武百貨店は、その目的をひとまず達成できたことになる。

-------- 引用終了 --------
とあります。ここで注目すべき点は「順序」です。買い回り状況を把握することは、多分かなりのところで実施していると思います。でも「順序」まできちんと把握しているところは少ないですよね。そういう意味では私も常識の網の中に捕まっていたようです。
 順序を把握するということは買い物客の動線を見つけることです。スーパーやデパートの食料品売り場で客動線を考えることが必要だということは、多分ちょっと勉強した人であればすぐに出てくることだと思います。でもこれをフロアー全体に適用することまでは思い浮かばない人も結構いるんじゃないかと(えっ、私一人ですか!?)。

 ただ不思議だったのが
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 こうした会員カードの分析が可能になったのは、改装前の2月までに本格稼働させた、新しい顧客購買履歴の分析システムの存在が大きかった。東武百貨店は従来から会員カードの分析を実施しているが、旧システムは分析に何日もかかり、現場にとっては使いにくいものになっていた。それが新システムは数分で結果が出るようになり、「売り場が立てる仮説に対し、すぐさま結果を検証できるようになり、現場でのトライ&エラーがしやすくなった」(葛馬正記・情報システム部長)。
-------- 引用終了 --------
にある「何日もかかり」というところ。どんなソフトウェア・ハードウェアを使っていたんでしょうか?。現状のシステムで「何日もかかる」ように作るほうが難しいような気がします。ということは、システムがかなり古かったんじゃないでしょうか。
 東武百貨店クラスの情報システムだと、ハード・ソフトで数千万から数億掛かってもおかしくない。だから「情報化投資は資金的に難しい」ということは理解はできるのですが、結果として新システムにリプレースしたことが今回の成功につながった訳です。

 情報化投資は、他の設備投資と比較して効果を算定しづらいところがあり、二の足を踏んでいる企業もあるかと思います。でも「攻めの経営」を進めていくときには必須のものになっています。顧客に対し、積極的に攻めるためには精確な分析が必要であり、その分析を支えるのが情報システムです。経営者はこの点をきちんと認識してほしいなと思ってます。
 私はそのことについて「データを骨までしゃぶる」と言っています。データをきちんと整理し、多角的に見ることができれば、そこには美味しい売上向上のエキスが出てくるはずなんです。

2007年05月18日

ようやく・・・でしょうか

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 先日、「販売機会ロス以前の問題か?」というエントリを書いたのですが、産経新聞に『JR本州3社、ICカード相互利用へ 新幹線にもサービス拡大』という記事を見つけました。

 ようやく、JR各会社が相互運用を始めるようですね。記事では
-------- 引用開始 --------

 JR東日本、JR東海、JR西日本の3社は16日、平成20年3月をめどに、各社が発行する鉄道用ICカード乗車券の相互利用を開始すると発表した。また、東日本と東海は新たに新幹線のICカード乗車も始める。最も多機能な東日本のサービスを使うと、青森から大阪まで乗車券を買わずに新幹線を利用できる。各社のサービスには細かな違いがあって分かりにくい面もあるが、利用者にとっては券売機に並ばずに電車に乗れる範囲が格段に広がる。
-------- 引用終了 --------
とあります。来年の3月ということは結構素早い対応にも思えます。この間の書込みが功を奏した・・・ということはまったくないですけどね。

 でもこのICカードはJR東日本が進んでいますから、利用メリットは関東圏の人が一番高いんでしょうね。ドル箱の新幹線への対応はどうかというと
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 新幹線関連サービスでは、東海の会員向け東海道・山陽新幹線のネット予約サービス「エクスプレス予約」でも、ICカードサービスを来年3月から始める。エクスプレスICカードを発行し、スイカやイコカなどのIC乗車券と重ねて東海道新幹線の乗り換え改札を通過すれば、在来線の運賃にも対応する。
-------- 引用終了 --------
とありますので、きちんと考えている・・・ようですね。でもそうするとエクスプレス用のICカードが必要になるということですね。今のクレジットカードはどうなるんでしょうねぇ。

 私の住んでいるところは愛知県。TOICAを使っているのですが、JR東海専用で、名鉄や名古屋市地下鉄との連携はまったくありません。私鉄との連携は5年後を目途に云々とありますが、このことで動きが早まるといいんですが。
 私鉄のほうは設備の切り換えがありますから、フットワークが重いのは判るんですけど、利用者の利便性をもっと考えてくれるとね、いいんですけどね。近鉄も参加してくれると東京から大阪までJR、私鉄すべて使えますね。それはいつになるんでしょうか。

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今、これを書いているときに、長久手の発砲・立てこもり事件が解決したようです。29時間以上掛けての犯人逮捕。なんでこんなに掛かったんでしょうねぇ。明日の新聞に注目です。

2007年05月19日

責任の取り方

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 昨日のブログにもちょっと書いたのですが、長久手の発砲・立てこもり事件が解決しましたね。まだ事務所で仕事をしていたのですが、ワンセグで見てました。犯人が投降する際に持っていたビニール袋にはペットボトルが入っていて、犯人いわく「神の水」なんだそうですね。
 犯人像に関してちょっと書いてあるのがIZAの『ペットボトルを「神の水」篭城男の奇怪な素性』という記事です。普通だったら、復縁でのトラブルで警察沙汰にもならないかも知れないことが、
 ・男が元暴力団
 ・切れやすい性格
 ・拳銃を持っていた
ことから、テレビで中継するまでの大事になってしまっています。
 IZAの記事へのトラックバックをいくつか読んでみましたが、極端なものは「痴話喧嘩」と酷評しているものもありました。でも時事ドットコムを見ると、昨年末にはこの元奥さんは、この男の暴力に耐えかねて「シェルター」に保護されていたとあります。だとすると「痴話喧嘩」の範疇を超えていますね。

 まだ新聞各紙全部には目を通していないのですが、基本的には「なんで29時間も掛かったのか」とか「殉職者が出たのに・・・」と警察の対応のまずさを指摘・非難するものもままありました。テレビでは評論家と称する人を出演させ、警察の対応について報道しています。
 このことについては、現場で頑張っていらっしゃった警察関係者も忸怩たる想いがあるのではないでしょうか。IZAの記事では「交渉人(ネゴシエーター)」がいて、犯人の説得に尽力したようなことが書いてあります。
 でも結果として
 ・事件解決まで29時間も掛かってしまった
 ・殉職者を出してしまった
 ・最初に撃たれた警官を結果として5時間以上も放置してしまった
ことに対して警察組織(警察庁も含めて)はなんらかの責任を取らなければならないのだろうなと思います。ただし、何故そういうことになったのかをきちんと検証してからでいいとは思いますが。

 これは結果責任ですね。組織のトップにあるものは、自分が直接手を下した、関連したことでなくても、その結果に対して責任を取る人なんです。これは企業でも同じこと。「社員のだれそれが悪い」と言ってはいけないんです。ましてや政治家や官僚は、そのことをきちんと認識して欲しいです。

 とはいえ、29時間も掛かった原因の一つに「瀬戸内シージャック事件」があります。詳しいことはリンク先を見てもらうにして、この狙撃手がなんと殺人罪で告発されてしまった。このことから、警察として銃を持っている犯人に対しての狙撃命令が出にくくなってしまいました。この対応、おかしいですよね。マスコミに叩かれたくないからという保身が見え隠れしています。

 話を戻しますが、このようなマスコミの報道によって、その場で正しい判断ができなくなるということに、マスコミの責任というのはどうなんでしょう。ニュースとして、冷静かつ客観的に報道することに関しては、なにも責任はないと思います。がそこに、警察などの国家組織に対して偏見を持って報道したことで、視聴者に間違った考えを持たせたとしたら道義的責任があるのではないかと。
 今回の報道で、マスコミの取材体制にクレームをつけているブログもあります。取材用ヘリコプターの騒音もひどかったようですStylish jam - Blogから)し、犯人が愛知警察署に到着したときの取材方法も、テレビを見ていて「こいつらは何?」と思いました。カメラマンが車の前に立って、護送車の移動を妨げているんです。それも1社だけじゃない。テレビを見てて「道あけろよ」とつぶやいてしまいました。
 滋賀の病院で起こった医療事故に対するマスコミの報道について書いたことがあります(ニュースの読み方 その2)。そこにも書きましたが、最近のマスコミへの不信感がネットを中心に大きくなっているような気がしています。ましてやその報道の結果、被った被害に対する責任を取らないことが多いですし。
 テレビ・ラジオや新聞・雑誌などで報道されたことによって、損害を受けた場合は民事裁判を起こすことができます。がよほどの被害でないと裁判は難しいです。また裁判の結果、訂正記事を出したとしても小さなベタ記事のようなもので、一般の人はそれに気が付かないことが多い。一度間違った報道がされてしまえば、一般人はそれは違うと声をあげるとか、反論することは事実上不可能なんです。


 コンサルタントを生業としている私も、ある意味無責任と言われることもなきにしもあらずです。幸いにして今のところ、そういう非難の声はない・・・いや私の耳には届いていませんが。
 それでも私は、その企業や従業員、経営者にとって良いことだと思えることは言い続けなければならないとも考えています。

2007年05月20日

報道元がそこだと、ちょっと印象が

16歳「茶髪」少女 バイト先からクビ通告 個人で労組へ(朝日新聞) - goo ニュース

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 gooニュースで取り上げられたこの話、痛いニュースでも扱っていました。『「髪の色で否定、納得できない」 16歳“茶髪”少女、バイト先でクビ通告→個人で労組に入り、クビ撤回させる』です。痛いニュースではこの「茶髪少女が悪い」という意見と「店側が悪い」という意見が入り乱れています。
 実はこの話、朝日の記事だけでは不明な点がありすぎます。時系列で見てみると
 1)高校には進学せず、アルバイトを始める。
  (牛丼チェーンとファミリーレストラン)
 2)1年後、ファミリーレストランの店長が交代
 3)新店長に茶髪を止めるように言われる
 4)少女は新店長の通告を拒否
 5)新店長は「それなら一緒に働けない」と告げる(実質的な解雇通知)。
 6)首都圏青年ユニオンに入り、交渉開始
 (4月の団体交渉には、同ユニオンの16人が支援に駆けつけてくれた)
 7)交渉の結果、会社は、髪を黒くしなくても今まで通り働くことを認めた
 8)その体験を少女は全国青年雇用大集会2007で話す
となります。
 ここでいくつか不明点があります。
 〈不明点〉
 1)いつから茶髪にしていたのか?
 2)茶髪禁止に関する就業規則、細則もしくはマニュアルなどがあるのか?

 これがはっきりしないと話が先に進みません。
 多分1)はアルバイトを始めた時から茶髪にしていたんじゃないかと想像できます。それを前の店長は許していたということになります。2)に関しては企業側の対応から推測すると、規則などはなかったと考えられます。
 この前提で話を進めると、非は企業側にあると言わざるを得ません。アルバイトとはいえ労働者ですから、労働者の権利を企業が勝手に侵害することはできません。不当解雇に当たるはずです。
 では2)の規則等があった場合はどうなるのか。前の店長は黙認していたということになります。新店長は規則に従っていることになりますので、不当解雇には当たらないと考えます。

 とはいえ、新聞記事を読んだ印象としては、企業側が悪いと感じるほうが多いのではないでしょうか。これはある意味印象操作なんじゃないでしょうかね!?。
 それと、団体交渉に際してなんで16人も首都圏青年ユニオンは連れていったんでしょうか?。ちょっと多すぎません???。企業側が交渉の場に何人出てきたのは不明なんで、断定はできないんですけどね。

 <邪推>
・この少女、どこからユニオンの存在を知ったんでしょうね。
・この話を集会で話すってなかなか大胆ですね。今後のことを考えると拒否してもおかしくないと思うのですが。
・朝日は必要な情報を出していません。これでは、公平性に欠ける報道じゃないですか。
・16人も連れて行くのは、下手をすると脅迫になりませんか。
 </邪推>

 痛いニュースでは茶髪の是非についても意見が分かれています。飲食サービス業に従事する人、特にウェイトレスなどの接客に従事する人は清潔感や接客態度が重要ポイントです。金髪のウェイトレスやウェイターが注文を聞きに来ると、「なんだこいつ」と思う人も結構いると思います。では茶髪はどうなのか。これは意見が別れるところでしょうね。私個人としては、それほど抵抗感がないのですが、年代によってはかなり否定的な人もいるかと思います。個人的には黒髪のほうが好きなんですけどね。
 今回の場合、ファミレスは髪の色について規則などで規定していたかどうかが大きく影響するかと思います。でも色については線引きが難しいですから、規則の中で明文化するのも憚れるところでもあります。
 とはいえ、企業は何らかのルールを作らないといけないでしょうね。これもある意味危機管理の一つであり、ひいては従業員満足にもつながることなんじゃないでしょうか。

2007年05月21日

えっ、トヨタがそんなこと言ってるの???

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 先週末、痛いニュースに『“若者、車離れ” 日本国内で車売れない…トヨタ、本気でアイデア募集』というものを見つけました。で元記事を見てみると、J−CASTニュースに『国内で車売れない危機打開策 トヨタ本気でアイデア募集』という記事が。
 痛いニュースを見たとき「嘘でしょ!?」と思ったのですが、ニュースソースが明確になってますから、真っ赤な嘘ではないんでしょう。とはいえ、J−CASTニュースの信用性はどのくらい・・・なんて言い出したら、今のマスコミの信憑性がた落ちですから・・・(^^;。

 記事には
-------- 引用開始 --------

トヨタは06年、看板車種の「カローラ」を6年ぶりに全面改良し、高級ブランド「レクサス」に中核車種と位置付ける「LS460」を満を持して投入した。車としての完成度の高さについての評判は高く、反応は良好だが、新型車や新モデルが消費者の興味をかきたてて市場全体をけん引するほどの爆発的な勢いは感じられない。「日本経済の回復が続く中で、潜在的な買換え需要は大きいのに、自動車市場はどうして盛り上がらないのか?」と、トヨタの関係者も首をかしげる。
-------- 引用終了 --------
とありました。これ本当に関係者の声なんでしょうか???。もしそうなら、ここで引用した「痛いニュース」や「J−CASTニュース」のコメントを読んでほしいものです。

 でもさすがにトヨタ。記事にはマーケティングとして
-------- 引用開始 --------

 対策チームは、自動車という商品の枠内だけで解答は出さず、地域や社会全体の問題の中で消費を喚起する自動車を改めて模索している。携帯電話などの情報関連の支出が増えた若者の「車離れ」や、少子化による若年人口の減少による市場構造の変化を深刻に受け止め、車が売れなくなった構造要因に真剣に目を向けざるを得ない。地域ごとの特性や家庭の年代構成、消費者の行動なども踏まえて自動車市場全体を抜本的に洗い直そうというものだ。
-------- 引用終了 --------
ということをするそうです。これに加えて、可処分所得の変動をチェックしてほしいんですけどね。今の時代、大都市圏の中心部でない限り、車は必需品です。それでも売上が伸びないということは、所得が増えることが想像できないことが買い控えの大きなファクターなんじゃないかと思うのですが。
 そういう意味では、J−CASTニュースのコメントに
『フォード翁の至言、松下翁の至言。「労働者は、消費者である」これを思い起こすのが第1。』というのがありました。私の言いたいことを端的に表していると思います。

 私の知り合いにトヨタに勤めている人が何人かいますので、この記事についてどう思っているのか聞いてみたいところです。

2007年05月22日

いろいろ考えるものですね、自販機も

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 昨日、2chの話以来のランキング入りするアクセス数でもうびっくり。これは茶髪少女の話に集中したようで、ランキングアップにはやっぱり旬の話題が・・・ということなんですね。

 ということで、またgooから・・・ではなくて、ITMediaから。面白い話が2つあって、どちらを書こうかと迷ったんですが、自販機の話題に決めました。『「ラーメン缶」アキバに現る “情報発信型”自販機続々』という記事です。
 この記事のリードには「秋葉原で話題の「ラーメン缶」を仕掛けた自販機メーカーの最新機には大画面液晶が搭載され、動画CMが流れる。広告を放映する代わりに飲み物を無料にする自販機など、情報発信型が増えている。」とあり、自販機を多機能化する動きがあるようです。

 確かに日本は世界有数の自販機設置国、海外では信じられない状況です。それだけ治安が良いということなんですけどね。とはいえ、店の前にある自販機から音が出ると、それだけでびっくりしますよね。特に深夜にジュースを買おうとして、自販機から「ありがとうございました」と言われると、どきっとします。

 でも、この情報発信型の自販機、オフィスとか学校のロビーなんかだとかなり効果が期待できるのではないかと思います。また高速道路のPAやSAでもいいですね。でも田舎道にぽつねんと置いてある自販機だと・・・効果はありませんよねぇ。

 もう一つ注目したい自販機がこれ。
-------- 引用開始 --------

広告収入で無料飲料

 自販機を活用した広告サービス「メディアカフェ」に乗り出したのは、広告企画会社のウィル・ビー(東京都新宿区)。広告を印刷したカップと自販機の液晶画面によるCM放映でスポンサーから収入を得て、コーヒーやジュースの料金を割引または無料にする。

 飲料販売会社のアペックス(同千代田区)と共同で、全国に3万5000台以上ある自販機で広告主にあわせたターゲットを絞り込み、設置場所を決める。飲料を抽出している30秒の間に広告映像を流し、カップに記入したPRサイトに誘導するのが狙い。

 料金は1万カップ分で80万円、10万カップ分で700万円。まずは大学や医療機関などがある特定地域に営業を図る企業に働きかけていく。

-------- 引用終了 --------
 普通、自販機の金額は日本全国ほぼ同じです。缶コーヒーなどが120円で、ペットボトルが150円。カップのコーヒーは大体100円くらいですよね。ドリップ式のカップコーヒーで250円というのを見たことがありますが。これを無料とか割り引いて販売するというのは、言われてみればなんで今までなかったんだろうかとも思えるものです。まあ広告やマーケティング代と考えれば、それほど高いものではないですね。まあ、通信環境とくにネット環境がよくなっているからこそではあるんですが。

 とはいえ、情報発信型の自販機は人が集まるところでないと意味がありません。ということは首都圏を中心に設置されることになるんでしょう。私が住んでいるところにそのような自販機が、はたして設置されることはあるんでしょうか!?。

 今週末は東京に出掛けますので、秋葉原に置いてある「ラーメン缶」自販機が見られるといいなぁ。誰かどこに置いてあるか教えてくれませんでしょうかね。

2007年05月23日

とんでもない法案???

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 gooのトレンドランキング竹熊健太郎氏のブログが取り上げられていて、結構センセーショナルなタイトルだったもんだから、2時間以上かけて読んでしまいました。本文はそれほどではないんですが、リンク先とコメントが多いんです。
 で、そのとんでもないこととは
-------- 引用開始 --------

【著作権】とんでもない法案が審議されている

先週あたりから一部で話題になり始めているので、すでにご存知の人もいるかもしれませんが、著作権法の改定を視野に入れたとんでもない法案が日本国政府関係者によって審議されていますので、ご存知ない方のためにこの場で報告したいと思います。

「とんでもない審議」というのは、もちろん俺自身が「とんでもない」と思っているわけですが、もしこの審議に基づく著作権法改定がなされた場合、俺だけではなく、およそ表現行為をするもの全員にとって、プロアマ問わず等しく重大かつ深刻な影響を与えることになるのではないかと思われます。

今の動きをかいつまんで書くなら、「著作権法の非親告罪化」に向けた準備が政府機関によって進行しているいうことです。これまでも現在も、著作権侵害というものは「侵害されたと思う側」が民事裁判に提訴するなり、あるいは刑事告訴をしない限り逮捕することも裁判を起こすこともできない「親告罪」とされているわけです。
(以下略)

-------- 引用終了 --------
なんだそうです。でこのブログに示してあるリンク先(▼知的創造サイクルに関する今後の課題)をたどっていくと、12ページから模倣品・海賊版対策が書かれていて、15ページには「○ 著作権法における「親告罪」の見直し」が書かれています。このPDFファイルを読んでいくと、基本的な考え方は「悪質化・巧妙化する海賊行為を積極的に取り締まるため、著作権法に
おける親告罪の取り扱いを見直すべきではないか。」です。海賊行為だけをターゲットにするのであれば、非常に納得できる話です。
 で具体的には
-------- 引用開始 --------

(2)具体的方策

著作権等侵害のうち、一定の場合について、非親告罪化する。
「一定の場合」として、例えば、海賊行為の典型的パターンである営利目的又は商業的規模の著作権等侵害行為が考えられる。
営利目的の侵害行為は、その様態から侵害の認定が比較的容易であるとともに、他人に損害を与えてまで金銭を獲得するという動機は悪質である。また、営利目的ではなくても、例えば愉快犯が商業的規模で侵害を行った場合には、権利者の収益機会を奪い、文化的創造活動のインセンティブを削ぐなど、経済的・社会的な悪影響が大きい。
-------- 引用終了 --------
とあります。「一定の場合」の例はあがっていますが、これだけに限定するとはどこにも書いてありません。このまま法制化されるなら、非常に危ういものが見えます。だから竹熊氏は、警鐘のためにブログを書かれたんだと推測できます。

 でも、これは「法案が日本国政府関係者によって審議」されているんでしょうか?ここでの議論(知的創造サイクル専門調査会)がそのまま法案化されるんでしょうか?。もしそうなら、ちょっと困ったものになるのですが、ここでの議論がそのまま法制化されるとは思えないんですよね。まあ、意図というか骨子は伝わるんでしょうけど。

 問題は「拡大解釈」ができるかどうかということですよね。もう少し突っ込むとその拡大解釈を元に、別件逮捕が横行するんじゃないかという危惧でしょうか。ただ、それが同人誌まで行き着くと考えるのは、ちょっとなぁとも思ってます。

 ただ、決定的に情報が少ないもんだから、態度を明確にすることが出来ないというのが今の私です。資料には「営利目的又は商業的規模の著作権等侵害行為」とあるからなぁ・・・、でもやり方次第ではブログでの引用もダメになるかもなぁ・・・、でもそんなことはないと思うんだけど・・・と。まあ、良識の範囲内で収まることを期待しているんですけどね。

 竹熊氏が提起したことは意味があるとは思いますが、ちょっと煽りすぎなんじゃないか??とも感じています。何でかというと、今日のエントリ「昨日今日のアクセスはすごい」に
-------- 引用開始 --------

もちろん、俺は読んだ上で「非親告罪化に反対」と言っております。俺としてはむしろ、行政府が発表した文書を書かれてある通りに信じる人が多いことに驚いてます、大変失礼ながら。まあ、本当に書かれてある通り、海賊版業者を取り締まる「だけ」だったら結構なのですけど。

同人誌を取り締まるなんて一言も書いてはありませんよ確かに。でも、書いてあることから普通に想像を働かせれば、同人誌を取り締まることもできてしまうんではないですかねえ。もちろん同人誌だけではなく、この件で政府や警察に批判的なことを書いている俺なんかも逮捕できちゃうでしょうね、その気になれば。俺だけじゃなくて、あらゆるネット活動・出版・放送なんかもヤバいことになるかもしれませんねえ。

こういうたわけた法案(まだ法案以前ですが)は、芽のうちに摘んでおくほうがいいと思うわけです。異論はあるでしょうが、俺はそう思ってエントリを書きました。そういえば俺に取材してきたのは朝日新聞の記者さんですが、26日売りの「be」という別冊版に記事が載るみたいですよ(最初27日の日曜版と書いてしまいましたが、土曜日に出るやつだそうです)。

-------- 引用終了 --------
とあるからです。

とはいえ、今後も注目していく事柄であるには間違いないところです。

もう何もいいません。可愛いです

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 難しい話はなし。

 手つなぎラッコ。
 1:18あたりで、離れていた2匹が手をつなぎ直します。
 もう、可愛いとしかいいようがないです。
 Youtube はここ(http://www.youtube.com/watch?v=epUk3T2Kfno)

2007年05月24日

いい若ぇもんが言い訳すんじゃねぇ

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 ちょっと前の痛いニュースに『遅刻したときの“あり得ない言い訳”トップ10』というエントリがありました。
 元記事は毎日コミュニケーションズの『米国人の遅刻に関する調査結果が発表に - "あり得ない言い訳"トップ10とは』というレポートです。
 この記事によると
 1)回答した従業員の16%が少なくとも週に1回は遅刻している
 2)回答者全体の1/4(25%)は、遅刻の言い訳として嘘の理由を答えた
とあり、主な遅刻の理由については「31%の従業員が交通状況を挙げたという。また、16%が"二度寝"を、8%が子供の学校の支度に時間を取られたことを理由に挙げた。このほかよくある理由には、「長時間通勤」「忘れ物」「気分が悪い」などが続く」とあります。
 まあ、交通渋滞はよくある答えですね。でもさすがに「二度寝」を理由にしているとは思いませんでした。
 笑えるのが最後にある『上司に聞いた「部下に言われた"あり得ない遅刻の言い訳"トップテン」』です。
-------- 引用開始 --------

1.誰かにつけられていたので、振り切るのに街中走り回った
2.飼い犬が911をダイヤルしてしまい、警官に"ホントは何があったのか"について事情聴取を受けた
3.彼女が怒り狂って私の下着を全部切り裂いてしまって……
4.起きてみたら耳が聞こえなくなっていて……
5.今朝は気分がノらなかったから
6.昨夜は一晩中徹夜で神と対話していました
7.アライグマが玄関から通勤用の靴を盗んでいってしまったので
8.強力接着剤のせいかと思うが、目がどうしても開かなかったので
9.ローションを顔に塗ろうとしたら鼻に指が入ってしまい、鼻血がでました
10.赤信号で止まったら売春婦が車に乗り込んできて……妻に見つかったら面倒なことになると思い動転し、つい車から降りてしまいました
-------- 引用終了 --------
 いやまあ、いろんなことを考えるものです。タレントの神岡龍太郎氏の弟子であったぜんじろう氏が遅刻の言い訳で、「向かい風で・・・」と言ったときに笑って許してもらったという話を聞いたことがあるのですが、こういう言い訳もTPOを間違えてしまうといけませんね。
 記事の締めとして『米国内での調査であり、日本の状況とは大きく異なる点も多い。言い訳にも社会状況や文化の違いが感じられる部分もある。しかしながら、「上司のタイプを見極め、仕事さえちゃんとしてれば少々の遅刻は不問に付されるのか、絶対許されないのかを把握しておくべき」というアドバイスは日本でも有効だと思われる。』とあります。

 まあ確かにそうなんですが、なるべく遅刻はしないようにしましょうね。まあ、目が覚めて時計を見たときに真っ青になったことが何回もある、私が言ってもあまり効果がないのかも知れませんが。

2007年05月25日

街の本屋さんがなくなっていく

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 ひさびさに日経新聞の記事からです。『書店減少、進む大型化・1年で480店減、総面積は拡大』という記事を見つけました。記事をまとめると以下のようになります。
 ・全国の書店数は5月1日時点で1万7098店。
 ・前年より差し引き484店減少
 ・3年ぶりに減り幅が大きくなった
 ・出版市場が低迷している
 ・インターネット販売やコンビニエンスストアとの競合
 ・集客力で劣る中小店の閉鎖が増えている
 ・大型店の開業は相次いでいる
 ・総売り場面積はこの1年で東京ドーム2個分以上増えた
 ・書店の二極化が鮮明になっている。
 これは現在の事業活動の典型的な例ですね。大きいところと小さいところしか残らない「二極化」です。今は二極化ですが、そのうちに一極集中になってしまう可能性もなきにしもあらずですね。
 書店の場合、在庫として抱える本が多ければ多いほどリスクが高くなってしまいます。新刊本については返品可能なものが多いのですが、流通の問題とかいろいろあって、中小書店の経営は本当に難しくなっています。
 著作物の再販制度(再販売価格維持制度)や出版物の委託販売に関しては「著作物再販制に疑問を持つためのサイト」に詳しく解説されています。このページを読んでみると、日本の流通制度のゆがみが見えてくるような気がします。極論すれば、「誰しもおかしいと感じているのに、今のやり方を変えない」んですね。

 このサイトにある「出版物の委託販売と再販制について」というページの最後に
-------- 引用開始 --------

そして、現状の制度では独自に個性のある品揃えをしようという書店ほど苦しい立場に置かれることにも注意しましょう。つまりリスクを取って商売しようという書店が、リスクに応分なリターンがじゅうぶん得られる構造になっているとは言い難い。そういうインセンティブが働くようなかたちになっていないわけです。品揃えの充実は、書店の「志(こころざし)」に大きく依存しているような状態です。志がなくてはビジネスはできないでしょうが、志だけでもビジネスはできません。
-------- 引用終了 --------
とあります。なんかこれを読んでみるとがっくりきてしまいますね。ということは、中小書店はこのまま指をくわえているだけなのか、座して死を待つのみなんでしょうか?。

 私がたまに読みにいく、ある小説サイトがあります。ページの管理人が作者でちょっと面白い小説を書いています。はっきり言って文章自体は下手で、句読点の使い方なんかまったくなっていない小説なんですが、ストーリーが面白い。だから欠点に目をつぶって読みにいくのですが、そこに中学生がおばあちゃんから引き継いだ古本屋を経営していく話があります。大型古本屋の進出に対抗して、自分の店だけではなく、近隣商店街にある古本屋と共同で品揃えを充実していくんです。
 例えば、古本屋が3店あったとします(それぞれA店、B店、C店とします)。漫画は3店全て扱うのですが、A店は少年漫画を、B店は少女漫画を、C店は成人向け漫画を主力に扱うというものです。現実的には、そういう協定を結ぶのは難しいとは思いますが、これも生き残り戦術の一つなんじゃないかなと思います。

 でも、もう一つ大きな問題があります。それはインターネット販売やコンビニとの競合です。私自身、最近本屋にあまり出掛けなくなっています。amazonで買ったほうが便利なんですよ。目次は書いてあるし、一般の人からの書評もあります。これがあると、自分で手に取って立ち読みしなくても失敗しないように思えてしまう。今後もこういう流れを止めることはできないだろうなと思います。

 再販制度、委託販売、ネット販売、コンビニとの競合。考えただけでも頭が痛いですね。店頭販売を中心とした、本屋さんの形態はどうなっていくんでしょうか?。今のところ、私には妙案が浮かびません(^^;。

2007年05月26日

今日の予定

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 午後から診断協会の支部総会があります。そして、東京では診断士仲間が集まって屋形船に乗るそうです。そっちに行きたかったのですが、東京に4時半集合ということで、こっちは総会の真っ最中。なんともできません。う〜〜ん、残念です。

 今晩、東京に移動して明日のミーティングに参加してきます。面白い写真が撮れるといいなぁと思いつつ。

 今日は中身がないなぁ。

2007年05月27日

心地よい疲れ

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 昨日、支部総会の懇親会を途中で抜け出し、今東京のホテルにいます。遅くに着いたにもかかわらず、7名で近くの居酒屋??で飲んじゃいました。

 ホテルには温泉があり、朝から入ってきました。ここのホテルはなかなかユニークで、部屋には畳がおいてあります。

 さて、この後はどんなことが待っているでしょうか!?。楽しみです。

お疲れ様でした

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 朝にも書き込んだのですが、今日は全国の診断士有志のミーティングが東京の中央支会事務所でありました。そのプレイベントで昨日は隅田川を屋形船で下ったのですが、残念ながら私は不参加。本当に残念でした。
 で、その会場の写真です。


 昨年は淡路島でした。今年は東京。来年は札幌で開催する予定になっています。

 この集まり、地域を超えて診断士のネットワークを構築しているもので、年に1回近況報告などを行います。私は中国ビジネスについて10分ほど話しました。この会はメンバーが持つノウハウ・スキルを、惜しげもなく報告します。で、それをみんなで共有する。これっていいですね。

 お昼を食べて解散したのですが、私は秋葉原に行って来ました。前に書いたラーメン缶の自販機を見たかったのですが、見つけられなかったのが残念。その代わりと言ってはなんですが、水道橋駅にあった傘の自販機を撮りましたので、それをアップしておきます。

 秋葉原もちょっと雰囲気が変わってきましたね。私が知っている秋葉原は電気街だけだったのですが、昨今のメイド喫茶の流行などもあり、ちょっと違うなぁと。昭和通り側にあるヨドバシカメラもちらっと見てみたのですが、名前の聞いたことがない女の子たちが歌を歌ってたり、コスプレをしている人たちがいたり。「これって秋葉原???」状態でした。

 さて、明日からまた仕事が待ってます。頑張らなくては。

2007年05月28日

Pマークの信頼性

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 日経のITplusに(今のところ)2回に分けてPマーク(プライバシーマーク)について記事があがっています。テーマは『検証 864万件の個人情報流出(1)』で、第1回が『「Pマーク」への期待と現実』、第2回が『「取得ありき」になりがちなPマーク』です。
 個人情報保護法制定から2年経ったのですが、未だに個人情報流出が止まりません。その最大の事件が大日本印刷で起こった約864万件の情報漏洩です。この事件について、記事は検証を行っています。
 (1)のほうに
-------- 引用開始 --------

 そもそもPマークはどこまで信頼されていたのであろうか。広告業界やIT業界などでは、取引先に対してPマークの取得を義務付けるケースが多くあるが、これは決して「Pマークを取得していれば絶対に安全」というところまで期待しているわけではない。個人情報の適正な扱いについて「一応の対策をとっている」という保証を得ることを期待している企業がほとんどだと思われる。

 そういったこともあり、実のところ、今回の事件に対して関係業界からは大きな失望の声は聞こえてこない。逆に言うとそこまで大きな期待をしていなかったという冷ややかな見方が大勢である。JIPDECによると事件後のPマーク認証申請の動きに大きな変化はないという。

 Pマーク自体は「機密保持レベルの保証」ではなく、個人情報に関する「マネジメントシステムが確立していることを保証」するような内容になっている。つまり、機密保持に関する企業としての方針が確立していることをチェックすることを主体にした制度になっているのである。

 例えば、内部社員の犯罪も含めて個人情報の漏えいを防ぐためには「メールによるデータ伝送の禁止」「パソコンの外部記憶媒体の接続禁止」などのシステムを使った具体的な対策が必要と思われるが、このような対策をどこまでとるかは基本的には企業独自の判断に任されている。

 この考え方自体は間違っておらず、数千件の個人情報しか管理していない企業に、それなりのシステム投資がかかる対策を取らせることは費用対効果の観点から無理があるのは確かである。

 今回の事件の一般への反響を考えてみると、個人情報を提供する立場の一般の人々がPマーク認証を持っている企業に抱く期待は「機密保持レベルの保証」であると思われる。つまり一般の人々がPマークという認証に抱く期待と実際の制度にはギャップがある。

-------- 引用終了 --------
とあります。Pマークは赤字で示してあるように、「個人情報に関するマネジメントシステムが確立している」ことを保証しているんですね。個人情報の扱い方をマニュアルなどで決めており、このようにして個人情報を管理していますよと言うことです。ここには情報が漏れないことの保証は全くありません。

 個人情報の扱いにおける認証制度は3つあります。
 ・ISMS/ISO27001
 ・プライバシーマーク
 ・TRUSTe
ですね。(2)のページに、これらの違いをわかりやすく比較した表があります。
-------- 引用開始 --------

<caption>

 

主要な認証の比較
</caption>
 ISMS/ISO27001プライバシーマークTRUSTe
保護する情報情報資産全般(個人情報も含む)個人情報個人情報
取得範囲全社又は部門単位、事業所単位の取得が可能全社が基本Webサイト
メリットのある企業BtoBの企業 BtoCの企業 BtoCの企業
普及状況150カ国(ISO加盟国・2005年6月現在)国内のみ 米国など世界27カ国
認定事業者数 国内2190社(2007年5月25日現在) 7554社(2007年5月23日現在) 国内738サイト(2007年3月31日現在)
基準発行JSA(日本規格協会)JIPDEC(日本情報処理開発協会)OECD(プライバシー8原則)
認定機関JIPDECJIPDEC有限責任中間法人日本プライバシー認証機構
審査JIPDECと認定審査機関認定審査機関認定審査機関企業
審査費用100万〜300万円(事業者の規模による)30万〜120万円(事業者の規模による)20万円〜50万円(認定審査機関企業による)
取得までの期間の目安8カ月〜6カ月〜2カ月〜
取得後の審査3年毎の更新審査 と1年に1回、もしくは2回の維持審査 2年毎の更新審査 3ヶ月に一度のオンライン審査、苦情対応プログラム
-------- 引用終了 --------(http://it.nikkei.co.jp/security/news/index.aspx?n=MMITce000028052007より引用)
 記事の最後に
-------- 引用開始 --------
 ただ、やはりPマークで気になる点は、取得することだけに関心がいきやすく、その後の運用がおろそかになりやすい点である。少なくとも、運用がきちんと出来ていない企業に対しては早急に改善させるか、Pマークを取り消すなどの対策がとれるようにすることが、Pマークの信頼を上げるためには必要と思われる。
-------- 引用終了 --------
とあります。中小企業の場合、Pマークに限らずISO9600とかISO14000なども、「取得することが主目的」である企業が多いんです。継続することが一番重要なんですが、経営者にとっては「取得する」ことが一番になっているんです。で、継続審査に入られて大慌てする。
 Pマークも継続審査というチェック機能が必要でしょう。

 でも、一番大切なことは従業員にその重要性=Pマークを取得することの意義を理解させ、常に意識させることなんじゃないでしょうか。それが、個人情報の取り扱い方法を遵守させる第一歩だと思います。つまり、トラブルを発生させるのも抑制するのも、「従業員のモラル」に集約するんです。また従業員のモラル維持・向上は、経営者の態度が非常に重要です。
 ということは「全社一丸」となることです。

 なんか精神論ぽくなってしまいました。でも「顧客満足」を得るためには「従業員満足」を充実させていくことも重要なファクターです。従業員満足の第一歩は、従業員が納得して仕事をすることができることなんだと思います。そこで手を抜いていたら、いくら小手先の改善を行っても効果が現れないんです。

 まあ、従業員満足については、1人いた従業員に逃げられた??私はあまり人のことを言えないんですけどね。反省しつつ、これを書いています。

2007年05月29日

オンラインストレージサービスは違法なのか?

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 痛いニュースを読みすぎというチャチャもあるのですが・・・、やっぱり気になるニュースが結構多いんですよ、痛いニュースって。また、gooのトレンドランキングにもあがってますので、痛いニュースの記事『ネット上にデータを保存するサービスはすべて著作権侵害で違法』からです。元記事は gigazine で『ネット上にデータを保存するサービスはすべて著作権侵害で違法です』です。

 で、昨日判決文が公開されましたので、早速ダウンロードして読んでみました。法律の専門家ではない私が理解したところを書きますので、ひょっとしたら間違っているかも知れません。

 で、読んで判ったことは・・・、gigazine 煽りすぎです。どうしたらオンラインストレージサービスが全て違法になるんでしょう???。今回の判決は、イメージシティ(株)が主体的にやっていることが著作権法違反に当たると、裁判所は認定したということになるんじゃないでしょうか。この判決が全てのストレージサービスに該当するなんてのは、全くの勘違いだと思います。
 携帯ユーザが自分の持っているCDを携帯にコピーして聞きたいと思ったとき、個人的にそれをコピーするのであれば、個人の複製権の問題を別にして、コピーを行う主体は個人になります。が、そのコピーは簡単にはできません。ファイル形式の変換が必要です。判決文の別紙にそのあたりが図解でありますが、ここにも簡単に書きます。
 ・CD→PC(CDA→MP3もしくはWMA)
 ・ファイル形式変換(MP3もしくはWMA→3G2)
 ・ファイル転送(PC→サーバ)
 ・サーバ→携帯電話(3G2→3G2)
 ここで、3G2に変換するソフトがイメージシティ(株)から提供され、それをネット上のイメージシティ(株)が管理する専用サーバにアップされます。それをユーザは携帯からサーバに接続し、携帯電話にダウンロードするという流れです。
 この裁判は、イメージシティ(株)が行っているサービスが著作権法に引っかからないよね!?と確認するための裁判です。つまり、コピー(データの複製)はユーザが主体的に行っているのであり、うちはそれに積極的に関与していませんよと言っているんです。
 でも裁判所は、イメージシティ(株)が積極的に介在しなければ、一般ユーザは携帯で聞くことは出来ない。だからイメージシティ(株)は主体的に著作物を複製し、公衆送信権(送信可能化権及び自動公衆送信権)を侵害していると判断された訳です。これは、PC内でのデータ変換ソフトもイメージシティ(株)が提供しており、専用サーバもイメージシティ(株)が管理しているということが大きく影響していると思われます。
 つまり、ユーザがフリーソフトなどを使って3G2ファイルに変換し、それをネット上にあるサーバにコピーする。それをユーザが自分の判断で携帯にダウンロードするという流れの中で、サーバを管理しているというようなものであればイメージシティ(株)は全く問題ないということになります。
 ところが、一連の流れでファイル変換や携帯にダウンロードするにはそれ相当の知識が必要であり、その知識がない人にも簡単な操作でダウンロードできるようにしているんだ、だからダメなんだよ。というのが裁判所の判断だと私は解釈しました。

 前に取り上げた、著作権の非親告罪化なんかもそうなんですが、あまりにも煽りすぎのような気がします。穿った見方をすれば、特定のマスコミや有名人が何も知らない一般人を煽動していると言われてもしかたがないんじゃないかと。
 この辺りを冷静に対応しているブログがナガブロです。『ストレージの利用がなぜ著作権侵害なのか』できちんと解説されていると思います。このコメントには、iTunesなどのサービスは国内では違法にあたるのではないか?との書込があります。私はiTuneを使用したことがないので、コメントしづらいのですが、
 ・ユーザがパソコンにCDを挿入し、簡単な操作でネットにアップでき、
 ・それをユーザがiPodなどにダウンロードできるようになっている
のであれば、黒と言われても仕方ないのでは?と思います。

 『作詞者,作曲者,音楽出版者その他著作権を有する者から委託されて管理する音楽著作物の著作権に基づき,これを差し止める請求権を有しないことを確認する(判決文から引用)』ための裁判で、この被告はJASRACです。JASRACが管理していない楽曲に対しては、「作詞者、作曲者、音楽出版者」のみが差し止めることができるわけです。ということは、インディーズなどJASRACが著作権を管理していないものだけしかアップできないような仕組みがあれば、この裁判は原告であるイメージシティ(株)は勝ったかも知れません。でもそこのところを『本件サービスを利用するユーザの扱う楽曲の音源のほとんどが被告の管理する音楽著作物(以下「管理著作物」という。)である(判決文より引用)』とありますので、今回の裁判には関係ありませんが。

 まあ、今回の騒ぎは物事を一面でしか見ないととんでもないことになるぞと、特にマスコミがセンセーショナルに取り上げる事件は、常に疑ってみないと行けないぞという実例なんじゃないかと思います。

2007年05月30日

上には上がいるようで

詐欺団もだまされた…「偽捜査情報」で1000万円被害(読売新聞) - goo ニュース

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 gooニュースのヘッドラインを見ていたら、ばかばかしいというか、すげぇーというか、なんともコメントしづらい記事を見つけました。それが上に書いてある記事です。
 多重債務者から2億円余りをだまし取った詐欺団から1000万円を騙し取ったって・・・、ある意味すごいですよね。詐欺団としては警察にばれれば逮捕されるんですから、警察の内部情報が入手できればうまく立ち回れると考える。その情報が嘘だったなんてねぇ。泥棒の上前をはねるとは、いやはやなんとも。

 テレビや映画だと、騙し取ったお金を騙された多重債務者に還元することになるんでしょうが、当然そんなことはありません。そこがちょっとなぁ・・・と思うところではあります。

 日本人は騙すほうが悪いと考えますが、外国特に中国あたりでは「騙されるほうが悪い」と考えるようです。だからというわけではないですが、偽物が氾濫してますよね、中国は。

 でもこの詐欺団、自分たちが騙されるなんて全く気づかなかったんでしょうかねぇ。まあ、詐欺団を騙すくらいだからかなり巧妙な手口だったんでしょうけど。ある意味赤っ恥ですね。

 とにかく、うまい話には気をつけることですね。やっぱりこつこつと稼ぐのが一番じゃないかと。とはいえ、宝くじ当たらないかなぁと思う気持ちもある私です。

2007年05月31日

どらえもん・国税庁公売・MYUTA

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 別に三題噺ではありません。これは最近著作権がらみでニュースになったものです。MYUTAは前に書きましたね(オンラインストレージサービスは違法なのか?)。どらえもんは時事通信の記事(2007/05/29-22:27 「ドラえもん」最終話、勝手に作る=出版の37歳男性が謝罪)で、国税庁の公売サイトについては日経ITPlusの『国税庁の公売サイト、著作権法違反?――文化庁が指摘』という記事です。

 なんだか世知辛い時代になったなぁと思いますね。逆に言うとそれだけ著作権が重要視されてきたとも言えます。それまでは結構あいまいにしていたところもあるし、著作権者もそれほど目くじらを立てなかったところもあるでしょう。また違反者が違反していると自覚していないこともあるかと思います。

 ドラえもん最終話の場合、本物の単行本をかなり意識して作ってあるのと、1万3千部以上売れたことが問題になったのではないかと思います。1冊500円で販売していたらしいですから、単純に計算して6,500万円以上の売上です。こうなると著作権を持つ藤子プロ・小学館は無視できません。でもね、この「ドラえもん最終話」、出来がいいんですよ。多分読んだ人たちのかなりは感動したんじゃないでしょうか!?。亡くなった藤本先生はこの最終話を読んでどう感じるんでしょうか。ひょっとしたら許してくれたのかなぁとも思ってます。その上で売上の大半を募金に回すとかね。

 国税庁の公売サイトに対する文化庁のクレーム、まあ確かに違反の可能性はあるんでしょうね。記事には
-------- 引用開始 --------

 このうち故東郷氏や、洋画家の故山本彪一氏の絵画など約70点は、著作権法上保護されるべき著作物にあたる。絵画などの著作物を不特定多数の人が閲覧可能なサイトに掲載する行為は「公衆送信」とされ、権利者の許諾が必要だ。
-------- 引用終了 --------
とあります。著作権の中の公衆送信権ってやつですか。MYUTAにも出てきた言葉ですね。wikiで検索すると公衆送信権で該当する箇所は
-------- 引用開始 --------
自動公衆送信
公衆からの求めに応じ自動的に行う送信(著作権法2条1項9号の4)。インターネット上のサーバに著作物を格納し、利用者がアクセスすることによって著作物が送信されるような場合がこれにあたる。
-------- 引用終了 --------
とありますので、絵画の写真が著作物に当たるのかどうかですね。国税庁は『「写真掲載が権利者に具体的不利益をもたらすとは考えにくい。許諾を取る必要はないと考えている」(徴収課)と主張』しているようですが、どうなんでしょう。オークションサイトで写真が出ないというのは大きなマイナスポイントですからねぇ。とはいえ、「李下に冠を正さず」という言葉もありますから、それなりの対応が必要でしょうね。

 かつては、一般人には考えもしなかった著作権。インターネットの発達が、それまでは商業ベースでの話がほとんどだったものが、個人にも降りかかってくることになりました。自分のサイトやブログに唄の歌詞を掲載したら、著作権法違反になり、悪質な場合はJASRACから訴えられるかも知れない状況になってきました。
 でも、一部今の時代にそぐわないところも見受けられるのではないかと感じます。法律は現実を後追いするしかないのですが、なるべくそのラグを小さくしてもらいたいですね。

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