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まあ、サービスという概念が「没有」ですから

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 今日はひさびさの日経ビジネスオンラインからです。世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」 に『銀行窓口は大行列 それでも行員はトランプ遊び お客も呆れる 中国4大銀行の1つ「中国工商銀行」のサービス』という記事を見つけました。
 元々、中国には「サービス」という概念がないと聞いてましたので、さもありなんと思えるのですが、さすがにトランプ遊びにはちょっと驚きです。銀行員も公務員と同じ感覚でいるんでしょうね。

 記事によると、人民日報のネットサイトに掲載され、銀行の担当者は処分されたようです。でもこれで中国工商銀行の全支店がよくなるかというと、そんなことはありません。処分された担当者はスケープゴートみたいなもんで、他の行員からすれば、「アンラッキー」ですましてしまっているんじゃないかと思います。

 この記事で「商魂逞しいなぁ」と思うのが、「順番取り」を商売にしていること。
---------- 引用開始 ----------

 中国における銀行の順番待ちのひどさについてはつとに知られていたが、2006年7月に英国紙「デイリーテレグラフ」がトピックスを報じている。即ち、北京市内の中国工商銀行のある支店内でガードマンが棍棒を振り上げて若い女性から1枚の整理番号札を取り上げて出て行くように促し、彼女はそそくさと銀行を後にした。ガードマンが追い払ったのは、順番待ちの「番号札売り」であった。

 中国の金融機関は業務効率が低く、お客は電話料金の支払いですら長時間の順番待ちを余儀なくされる。そこに番号札売りという商売が成り立ち、番号札売りは整理番号発券機から番号札を取り、数時間後に銀行の門前で順番待ちをしたくない人に1枚3元(約47円)で販売している。

 41歳の番号札売りは、「次の番号465番があるよ。いる人はいないか」といった具合で北京のある銀行の門前で商売をしているが、これで毎日50元(約800円)を稼いでいる。彼によれば、「年寄りは時間があるから商売にならない。若い人は忍耐力がないから良いお客さ」とのこと。英国紙記者もどこででも新たな商売を作り出す中国人のバイタリティーに感心しきりというところか。

---------- 引用終了 ----------
 毎日50元で1ヶ月20日として1000元。日本円で16,000円。一見安く思えますが、20才位の女子工員の月給が1万円程度ですから、かなりの額になります。さすがに何でも商売にする中国人の面目躍如というところでしょうか。

 記事のまとめで「業務改善こそが肝心」とありますが・・・、多分よほどのことがない限り、業務改善なんかあり得ないような気がします。

 今年の初め、天津に行ったときに中国銀行で両替をしたのですが、そのときには窓口はがらがらで、待ち時間なしでした。この記事を読む限り、私はラッキーだったんでしょうね。

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2007年05月12日 23:26に投稿されたエントリーのページです。

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