2千円札、なぜ使われない?…日銀に8割の7億枚眠る(読売新聞) - goo ニュース
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2千円札が日銀に死蔵されているという記事が読売新聞に掲載されているようです。記事には
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しかし、当初はほとんどの現金自動預け払い機(ATM)や自動販売機で使えず、スーパーなどでも他の札と間違いやすいと敬遠された。導入初年度の00年度末の流通枚数は約1億2420万枚と、製造枚数(当時7億7000万枚)の16・1%にとどまった。-------- 引用終了 --------
とあります。ATMや自販機で使えなければ、誰が使うもんですか。日銀や政府は本当に流通させたいんでしょうかね。
これが一般企業の商品であれば、商品開発から発売までの期間で、まず間違いなしに消費者ニーズなどを調べます。また販売ルートもきちんと決めますよね。今回の2千円札はそれがまったくなかったということでしょう。利用する機会がなければ、誰だって敬遠するに決まっています。
自販機で2千円札を使うことを考えてみましょう。缶コーヒー(120円)を1個買うのに2千円札を使ったとき、おつりは1,880円です。これを全て硬貨で返却されるのはイヤですよね。千円札1枚に硬貨880円分でないと、クレームがたくさん出るような気がします。でも自販機メーカーはそういう自販機を作るでしょうか?。作るのはいいとしても、今ある自販機を置き換えようとする設置者はいますかね?。当然費用が掛かるんですから、普通に考えて費用以上の利益が予想できない限りないと思います。
バブル時代ならいざ知らず、景気が冷え込んでいる時にそんなことをする企業はない。そんなことは最初から判っていたことですよ。それなのに、「なぜ使われない」なんて笑止千万な話です。
とはいえ、スケールは違いますが同じようなことをやっている中小・零細企業があるのも否定できません。何度も書いたような気がしますが、今は「良い物は必ず売れる」時代ではありません。消費者ニーズなどのリサーチなしでは物は売れません。また購入してくれるであろう消費者をきちんと決めて調査しないと、全く逆の結果が出る可能性もあります。
一般企業の場合、売れない商品は市場から撤退させるか、売れるために改良するなどの方策をとります。日銀・財務省はこの現状からどのような手を打つのでしょうか!?。ある意味見物なのですが、多分何もしないんじゃないかと。そうでないと「恙なく」退職日を迎えることができなくなりそうですからね。