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ITMediaに『「安易なコンテンツ流通」より「まず文化の保護を」――権利者団体が提言』という記事がありました。権利団体というのは「著作権問題を考える創作者団体協議会」。この協議会、記事には「日本レコード協会や日本文芸家協会など」とあるんですが、忘れちゃならないのがJASRACも入っていること。
記事では
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提言では「利用の手続きがわずらわしいからといって、著作権者の権利を制限しては、文化芸術の発展にとってもゆゆしき事態」と指摘。「著作者は、著作物の流通を妨げるようなことは基本的にはしたくない。再利用も、条件を守ってもらえるならいつでも許諾する」とし、法制度は従来のままでもコンテンツ流通は阻害されないと反論している。-------- 引用終了 --------同協議会は、著作権者の情報を整備し、簡便に検索できるポータルサイトの構築に取り組んでおり、これが完成すれば、著作物の再利用が容易になると主張している。
とあります。
本当に現状の法制度でコンテンツ流通は阻害されないんでしょうか?。私は専門家ではないので、間違っているのかもしれません。しかしながら、間違いを恐れずに言うと、昔のテレビ番組などをCSなどで放映する場合、権利関係が複雑すぎて全員の許可が取れないことがよくあると聞いています。つまり、行方不明やになっていたり、権利関係が不明なものの扱いとかについて、現行法制度では対応できていないんでしょ!?。そのためにコンテンツ流通が阻害されているのであれば、法改正する必要があるんじゃないでしょうか!?。
この意見が、第三者機関から出たのであれば納得しやすいのですが、権利者団体から出てきても全く納得できません。また、ここで言うポータルサイトというのは「ネット上に権利者を網羅するデータベースを構築し、権利者を簡便に検索・許諾が取れるシステム」のことなんですが、記事にあるように本当にそれが構築できるんでしょうか?。このことに関しては
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協議会の代表で作家の三田誠広氏は、「今は1億総クリエイターの時代。確かに膨大なネット関連コンテンツや自費出版物のデータベース化は困難だ。しかしJASRAC(日本音楽著作権協会)や文芸家協会に登録されている著作者のデータベースは確実に作れる」と語った。-------- 引用終了 --------
とあります。確かにそうなんでしょうけど、「確実に作れる」範囲で問題ないんでしょうか?。これでテレビ番組の再放送が簡単にできるようになるんでしょうか???。
再度書きますが、私はこのことについて専門家ではありません。でもインターネットの進展は現行法制度がカバーできていないところをたくさん見ているつもりです。例えば公職選挙法とネットの関係も書きました。そのようなことから考えると法改正は必要な気がするんですけど。