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とんでもない法案???

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 gooのトレンドランキング竹熊健太郎氏のブログが取り上げられていて、結構センセーショナルなタイトルだったもんだから、2時間以上かけて読んでしまいました。本文はそれほどではないんですが、リンク先とコメントが多いんです。
 で、そのとんでもないこととは
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【著作権】とんでもない法案が審議されている

先週あたりから一部で話題になり始めているので、すでにご存知の人もいるかもしれませんが、著作権法の改定を視野に入れたとんでもない法案が日本国政府関係者によって審議されていますので、ご存知ない方のためにこの場で報告したいと思います。

「とんでもない審議」というのは、もちろん俺自身が「とんでもない」と思っているわけですが、もしこの審議に基づく著作権法改定がなされた場合、俺だけではなく、およそ表現行為をするもの全員にとって、プロアマ問わず等しく重大かつ深刻な影響を与えることになるのではないかと思われます。

今の動きをかいつまんで書くなら、「著作権法の非親告罪化」に向けた準備が政府機関によって進行しているいうことです。これまでも現在も、著作権侵害というものは「侵害されたと思う側」が民事裁判に提訴するなり、あるいは刑事告訴をしない限り逮捕することも裁判を起こすこともできない「親告罪」とされているわけです。
(以下略)

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なんだそうです。でこのブログに示してあるリンク先(▼知的創造サイクルに関する今後の課題)をたどっていくと、12ページから模倣品・海賊版対策が書かれていて、15ページには「○ 著作権法における「親告罪」の見直し」が書かれています。このPDFファイルを読んでいくと、基本的な考え方は「悪質化・巧妙化する海賊行為を積極的に取り締まるため、著作権法に
おける親告罪の取り扱いを見直すべきではないか。」です。海賊行為だけをターゲットにするのであれば、非常に納得できる話です。
 で具体的には
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(2)具体的方策

著作権等侵害のうち、一定の場合について、非親告罪化する。
「一定の場合」として、例えば、海賊行為の典型的パターンである営利目的又は商業的規模の著作権等侵害行為が考えられる。
営利目的の侵害行為は、その様態から侵害の認定が比較的容易であるとともに、他人に損害を与えてまで金銭を獲得するという動機は悪質である。また、営利目的ではなくても、例えば愉快犯が商業的規模で侵害を行った場合には、権利者の収益機会を奪い、文化的創造活動のインセンティブを削ぐなど、経済的・社会的な悪影響が大きい。
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とあります。「一定の場合」の例はあがっていますが、これだけに限定するとはどこにも書いてありません。このまま法制化されるなら、非常に危ういものが見えます。だから竹熊氏は、警鐘のためにブログを書かれたんだと推測できます。

 でも、これは「法案が日本国政府関係者によって審議」されているんでしょうか?ここでの議論(知的創造サイクル専門調査会)がそのまま法案化されるんでしょうか?。もしそうなら、ちょっと困ったものになるのですが、ここでの議論がそのまま法制化されるとは思えないんですよね。まあ、意図というか骨子は伝わるんでしょうけど。

 問題は「拡大解釈」ができるかどうかということですよね。もう少し突っ込むとその拡大解釈を元に、別件逮捕が横行するんじゃないかという危惧でしょうか。ただ、それが同人誌まで行き着くと考えるのは、ちょっとなぁとも思ってます。

 ただ、決定的に情報が少ないもんだから、態度を明確にすることが出来ないというのが今の私です。資料には「営利目的又は商業的規模の著作権等侵害行為」とあるからなぁ・・・、でもやり方次第ではブログでの引用もダメになるかもなぁ・・・、でもそんなことはないと思うんだけど・・・と。まあ、良識の範囲内で収まることを期待しているんですけどね。

 竹熊氏が提起したことは意味があるとは思いますが、ちょっと煽りすぎなんじゃないか??とも感じています。何でかというと、今日のエントリ「昨日今日のアクセスはすごい」に
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もちろん、俺は読んだ上で「非親告罪化に反対」と言っております。俺としてはむしろ、行政府が発表した文書を書かれてある通りに信じる人が多いことに驚いてます、大変失礼ながら。まあ、本当に書かれてある通り、海賊版業者を取り締まる「だけ」だったら結構なのですけど。

同人誌を取り締まるなんて一言も書いてはありませんよ確かに。でも、書いてあることから普通に想像を働かせれば、同人誌を取り締まることもできてしまうんではないですかねえ。もちろん同人誌だけではなく、この件で政府や警察に批判的なことを書いている俺なんかも逮捕できちゃうでしょうね、その気になれば。俺だけじゃなくて、あらゆるネット活動・出版・放送なんかもヤバいことになるかもしれませんねえ。

こういうたわけた法案(まだ法案以前ですが)は、芽のうちに摘んでおくほうがいいと思うわけです。異論はあるでしょうが、俺はそう思ってエントリを書きました。そういえば俺に取材してきたのは朝日新聞の記者さんですが、26日売りの「be」という別冊版に記事が載るみたいですよ(最初27日の日曜版と書いてしまいましたが、土曜日に出るやつだそうです)。

-------- 引用終了 --------
とあるからです。

とはいえ、今後も注目していく事柄であるには間違いないところです。

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2007年05月23日 20:12に投稿されたエントリーのページです。

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