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日経ビジネスオンラインに『学校は「ナベブタ組織」ではいけないのか』というコラムを発見。著者は京都にある堀川高校の校長である荒瀬氏です。現場からの意見ということで、傾聴すべきところはあるのですが、これを読んだ一番の感想は「組織形態が問題なの???」でした。
いろいろと取り沙汰される学校教育ですが、確かに組織形態にもいろいろ問題があることは否定しません。でもその前に考えて欲しいところが、記事にもあるんですが教師のモチベーション=動機付けのところなんですね。
記事には
-------- 引用開始 --------
同時に考えなければいけないのは、教員のモチベーションである。教員というのは、職人的な要素の強い専門家集団だ。モチベーションという語は、『広辞苑』によれば「動機を与えること。動機づけ。誘因」とある。自分自身に対して動機づけること、という意味なのだろうが、学校という組織の中で気難しい専門家たちのモチベーションを高めるために、校長は何をすればよいのか。
(中略)
生徒の心に火をつける。これはマニュアルや命令ではできない。教員自身がそうしよう、そうしたい、というモチベーションを高めることがまず必要だ。
-------- 引用終了 --------
とあります。教師のモチベーションを高めるための1要因として、組織形態があることは認めます。でもその前に「教師の資質」というところがあるんじゃないでしょうか。教師として、(表現としては語弊がありますが)どんな児童・生徒を作り上げていきたいのか、どんな影響を与えたいのかという気持ちがないと続かないと思うんですね。
今の教師は教育以外の雑務がたくさんあり、またPTAとの対応で振り回されているという話はよく聞きます。そういった意味では先生個人には「ご苦労様です」と言いたいです。がこれが全体となると、全く異なります。
この大きな原因の一つに「純粋培養」があるんじゃないかと。教員免許を取った大学生が、他の社会をあまり知らずにそのまま学校に勤める。そこには学閥やヒエラルキーが存在し、「ちょっと変なんじゃ?」と思ってもそれに反対せずにいる。でそのうち、それが当たり前になって、「おかしい」ことに気づかなくなってしまっているんじゃないのだろうか?。と感じるんですね。
極端な意見だとは思いますが、現在の教員の2/3、少なくとも半分は中途採用にすべきなんじゃないかと思います。最低3年は普通の会社で勤務経験のある人を採用すべきだと。これが少数だとだめなんです。広島にある高校の学校長が自殺された事件がありました。その人は外部人材の活用ということで民間から校長になったんですが、部下の教師が従わないことと教育委員会からのプレッシャーに負けて、自らの命を絶ったとも聞いています。孤立無援では何もできません。それもあって、2/3なんですけどね。
今、給食費を払わない家庭があり、またとんでもないクレームをつける親がいることが、マスコミの報道で取り上げられています。それに対してなかなか強気な発言が出てきません。それは公務員の体質である「大過なく定年を迎える」という意識が影響しているんじゃないかと思えてしかたがない。その体質が「組織変化に対する拒否感」につながっているだと思います。
まあ、私の考えは極端なものかも知れませんが、いろんなことに挑戦する、変化に柔軟に対応するということが、教師にも求められているんだと思います。そういった意味では、日教組をはじめとする労働組合は一度解体する必要があると強く思いますね。