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クロスマーチャンダイジング

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 日経ビジネスオンラインに『カゴメ、他社商品との組み合わせ陳列を強化』という記事を見つけました。記事によると

 
 野菜ジュースやケチャップ、トマトソースなどで知られるカゴメは今年度から、他社の商品と自社の商品を組み合わせて店頭に陳列するクロスマーチャンダイジング(クロスMD)戦略を強化している。めんつゆメーカーのヤマキと組んで昨夏に実施したクロスMDで大きな成果を上げたのが、そのきっかけの1つだ。

 カゴメでは従来、各地域にある支店と現地のスーパーとの間で地域限定のクロスMDを数多く手がけてきた。今年度からは本社主導で全国規模に展開するクロスMDを増やす。    

とあります。クロスマーチャンダイジングというのは『カテゴリにこだわることなく、関連商品を一つの売り場やコーナーにまとめる事で相乗効果による売り上げ増を図る手法』であり、診断士を勉強していたときには、ビールと紙おむつを並べておくと、両方ともよく売れるなんていうのがあったと記憶しています。

 いま、小さなスーパーマーケットなんかでも、よく見かけますね。肉売り場のよこに焼肉のたれを置くとか、野菜売り場にドレッシングを並べるとか。でもこれは既存の商品の組み合わせです。今回注目すべき点は新しいメニューを作ったこと。

ヤマキの「そうめんつゆ(2倍濃縮・ストレート)」とカゴメの「基本のトマトソース」を混ぜ合わせたスープを使うそうめん「トマトそうめん」という新メニューを考案し、試食会を開くなど店頭で来店客に大々的に披露した。その結果、「クロスMD期間中のトマトソースの出荷額が前年比で130%となった」(カゴメの丸亀マキ・営業推進部営業企画グループ食育担当)のである。

 この「トマトそうめん」、なんか美味しそうですよね。

 このクロスマーチャンダイジング、どの商品と組み合わせたら効果があるのかというのが一番問題になるのですが、カゴメでは『営業担当者が中心に利用するナレッジマネジメントシステム「情報カード」を積極的に活用する』ことで、この情報カードは年間5万8千件以上書き込まれるとのこと。

 じゃあ、中小スーパーで、中小卸問屋などがクロスMDが可能なのでしょうか?。先に書いたように、カテゴリ横断的な商品レイアウトだけだったら、今でもやってます。でも「新メニュー」を提案することはどうなんでしょう???

 基本的には、強力なリーダーシップを発揮できるところがあれば、可能なんでしょう。でも中小企業が集まった場合、なかなか難しいんじゃないかと容易に想像できます。

 記事ではカゴメの考えるクロスMDのメリットとして5つげています。
 1)新たな販売チャネルや売り場を開拓しやすい
 2)販売促進の機会やテーマを増やしやすい
 3)新メニューの提案によって購入頻度を高めやすい
 4)値下げ競争から脱却しやすい
 5)仕事の進め方や考え方が異なる2社の営業担当者が一緒に活動することによって、良い刺激となり、営業担当者のモチベーション向上にもつながっている
 これらのことは、マーケティングの世界では当たり前っちゃあ当たり前の話です。でもそれを実践できるかどうかが大きな問題です。

 中小企業の場合、アイデアは出るのだけれど、それを実行に移すことが難しい。いわゆる経営資源(ヒト・モノ・カネ)が不足してますからね。だから他の企業と連携しなくてはいけないのですが、どうも見ているといろんなしがらみもあり、連携もうまくいっていないようです。

 私たち診断士は、コンサルタントとしてチャレンジしようと考えている企業はどんどん応援したいと思ってます。実は診断士自体も連携をよくやっています。その道に詳しい診断士と一緒に仕事するのは、良い刺激になります。
 是非、中小企業の経営者の方、一度相談して見て下さい。
(あっ、今日はなんか宣伝になっちゃいました)

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2007年06月12日 13:00に投稿されたエントリーのページです。

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