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今日のIZAを見て、びっくり。『社保庁誤入力の主犯は「カナ変換ソフト」か』なんていう記事があるんです。これを読んでみると、手書き台帳に漢字で書かれている氏名を勝手にカナに変換するソフトでふりがなを振っていたとのこと。
これを読んで、あぁそういやなんか不思議な読みをするのがあったなぁ、でもなんだったろうと思いました。で該当記事のトラックバックを眺めていたら、「ささやかな抵抗」というブログに書いてありました。そう「運転免許証」です。
まあ、ソフト屋さんの立場からすると、自動的にふりがなを振りたいというのは判らないではないです。最近のソフト技術をもってすれば、姓だけならばかなりの確率で正しいふりがなをふることは可能です。でも下の名前は同音語がありすぎて、正答率は半分以下になってしまうんじゃないかと思ってます。でもそれは漢字1文字に対して振るのではなく、名前という「文字列」だからこそ可能なわけです。単漢字1つに対して、1つの読みしか許さないなんて、もうめちゃくちゃな話です。
私は前職で印刷会社にいまして、名簿の印刷などを担当していたことがあります。だから、名前の処理は非常にデリケートでかつ難しいことを知っています。戸籍制度が現状と合致していないために(っていうか、昔はコンピュータを使うとは思っていなかったために)、出生届などに記載された文字をそのまま戸籍に記入します。だから、届け出た人が間違えて漢字を書いたとしたら、間違えた漢字で戸籍に入ります。そういう誤字や旧字体などの外字がたくさんあって、地方自治体のコンピュータシステムって大変なんですよ。
〈引用〉
年金記録が5000万件以上も不明になったのは、平成9年の基礎年金番号導入以前の年金記録が、入力ミスにより不完全だったことが主な原因とされ、その入力ミスの多くは手書き台帳からの写し間違いといった単純なミスとみられてきた。
しかし、これに加え今回、「漢字カナ変換辞書」の存在が明らかになったことで、氏名の読み誤りはシステムそのものにも原因があったことになる。社保庁も「システムとして間違いが起きる構造だった」(青柳親房運営部長)と責任を認めている。こうしたソフトを導入すれば、将来的なデータ管理に混乱を来すことは容易に予測されたはずで、54年当時に社保庁にそうした認識があったかどうかも焦点だ。 |
この運営部長の言い方、「役人!!!」というものですね。役人は、基本的にその職務に対して責任を取りませんからね。まあ、全てにおいて責任をとらされると行政サービスがストップしてしまう可能性があるので、責任回避がすべて悪いとまでは言いませんけど、はなから無責任と判るような言い方はねぇ・・・。
これと直接関係ないのかも知れませんが、社会保険庁の怠慢ぶりがニュースで見るたびに、なんだかなぁ・・・とあきらめに近い境地に陥ってしまいます。