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ニュースからトラックバックされたブログを読んでいるうちに、こんな記事にぶつかりました。それがIZAの『欧米に遅れる教室IT化 e-黒板、導入進まず』という記事です。
記事を読んでみると、教育現場のIT化が進んでいないことを指摘しています。そのなかで「e-黒板」なるものを紹介しています。記事では
教室環境の点で注目されたのが、パソコンとプロジェクターを接続し、黒板にはり付けた電子情報ボードでパソコン画面やデジタルコンテンツ(情報の内容)を操作できる「e-黒板」(電子黒板)だ。9日には会場内で実際に生徒を対象に公開授業が繰り広げられた。
e-黒板を活用すると、従来のパソコンを使った授業と異なり、教師は操作する都度、パソコンに移動することなく黒板の前に立ったままさまざまな操作ができ、生徒と向き合って授業ができる。また、記録・保持機能の活用で、何度でも振り返りの授業が可能になる。さまざまなデジタルコンテンツを活用した授業も展開できる。 しかし、容易にみえそうなe-黒板の導入も、教育の現場で一向に進んでいない。文部科学省による「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」によると、2006年3月末段階で、インターネット接続可能な全国約3万8000校の小中高校で導入されているプロジェクターは約11万台、e-黒板に至ってはわずか約8000台というお寒い状況だ。 この点、学校授業のIT化が定着している英国は、05年段階で初等学校で平均5台、中等学校が平均17台のプロジェクター、e-黒板が導入され、これを活用する教員も初等学校で69%、中等学校が42%とe-黒板の活用が広がっている。 |
確かに導入状況は芳しくないようですが、でも本当にe-黒板って重要なものなんでしょうか!?。教える立場として、教材に沿ったことだけを話すのであれば、便利なものだと思います。でも児童・生徒がそれだけで理解できるとは限りません。35人いる生徒全員にわかるような教材を準備できることもありません。そういう状況のもので、「お寒い状況」と言及するのは如何なものかと思うのです。
こういう教材は、児童・生徒の理解を促進するためのもので、黒板とは別のものです。私も大学で講義をしていますが、その講義は原則パワーポイントで資料を作成しておき、それを表示します。スクリーンは黒板(実際はホワイトボード)の前にあり、そこにうつすのですが、場合によってはスクリーンを上にあげて、ホワイトボードに直接表示します。そして、いろいろ書き加えていく。
パワーポイントでも、マーカーやサインペンの機能があります。でもマウスでそれを使いこなすのは現実的ではないんですね。手書きしたほうが早いんですわ。e-黒板にどれくらい機能があるのかわかりませんが、記事を読んだだけだと、結構不便そうな気がします。
私は、黒板を使った「板書」の価値をもっと評価していいんじゃないかと思ってます。書くことで頭も整理できるはずなんです。以前、診断士の実務補習指導を行っていたとき、補習生の一人が、ホワイトボードをデジカメで写してました。それを見てびっくりです。板書する時間がなくなって効率的と言われれば、そうなんですけどねぇ・・・。パソコンを使ってもいいから、清書することに意義を持ってほしいなと。
コメント (2)
ご意見を読ませていただきました。良いe-黒板に巡り合われなかったことは残念だったと思います。上のURLをちょっと覗いてみてください。少しはe-黒板の見方も変わってくるかもしれません。
針生 文樹 hariu@smarttech.com
投稿者: 針生 文樹 | 2007年09月28日 18:47
日時: 2007年09月28日 18:47
2007年9月28日にお送りしたコメントで、
URLがメッセージに表示されていませんので以下に表示します。
http://www.smartboard.co.jp/
投稿者: 針生 文樹 | 2007年09月29日 11:03
日時: 2007年09月29日 11:03