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日経ビジネスオンラインに「ネットのあした」という特集があり、『「共有」ではじける著作権』という記事がありました。
記事では
自らの著作物をネットに無償で公開し、可能な限り多くの利用者に触れてもらう。それに触発された人が、さらに新しい作品を生み出す。共有が創作の連鎖を起こし、作品の世界をさらに広げていく――。そんな仕組みを中野氏はネットに見いだした。
ネットの世界で、「太っ腹」は重要な存在だ。中野氏が言う。「太っ腹同士の集まりが、良質な作品を生む土壌になる」。 先行する米国では、こうした仕組みで楽曲を共有し、新しい音楽作品を発表した歌手のアルバムがヒットするなどの事例がいくつも起きている。 もっとも、これら「共有経済」が機能するには、大きな課題を克服する必要がある。「ネットに公開された多くの作品のうち、どれを自由に使っていいのか」という著作権を巡る問題だ。 |
記事では、著作権との絡みで「クリエイティブコモンズ」を取り上げています。クリエイティブコモンズについては、日本サイトがありますので、詳しいことはそこを読んで下さい。
このクリエイティブコモンズの考え方ってシンプルでわかりやすいですね。記事の中で、『「現実世界の著作権が作品を“守る”ことに主眼を置いたものだとしたら、クリエイティブ・コモンズは作品を“流通”させるためにある」』とあります。
作者には敬意を払い、対価を支払うことについて、それを否定するものではありません。が著作権管理団体が作者の意志を無視して、全ての著作物を守るなんてことはネット時代には合わなくなってしまいました。そういうところが判っていない人たちも多いんですね。
記事の最後で、
一方で、現実の世界では、「著作権の期間延長」も叫ばれている。著作者の権利を保護するため、権利期間のさらなる延長の是非について識者を中心に議論が続いている。
「著作権で守られている現実の経済と、ネットで形成されつつある新しい共有経済。2つの経済をどう融合させるかが今後の課題になる」。クリエイティブ・コモンズを提唱したスタンフォード大学のレッシグ教授はこう述べている。 冒頭の中野氏が共有経済に興味を持ったきっかけの1つは、既存の著作権の仕組みが機能不全を起こしつつあると感じたからだった。「例えば、映像作品を集めたDVDを販売しようと思っても、店頭で販売するよりネットで売った方が利益が出る場合がある。既存の著作権の仕組みを維持するのにコストがかかり過ぎる」と言う。 それでも、既存の著作権管理の枠組みの中で守られ、利益を享受できる関係者が存在する限り、現実世界の著作権管理の仕組みが崩壊することはないだろう。だが、著作権をいかに保護するかという議論に躍起になっているだけでは、静かに浸透しつつあるネットの新しい「共有の潮流」を見失ってしまう。 |
私はPC用のソフトを作っています。ある意味これが本業というか、収入の大半を占めることもあります。またアマチュア写真家の一人でもあります。まあ腕は大したことないですけどね。
プログラムも写真も、無断引用されることは気分が悪いですが、引用元を明示してくれるのではれば、それは光栄なことだと思うものです。
この記事で取り上げられたAFPの動き、日本の新聞社でもやれないのかなぁ。あっ、共同や時事から記事をもらっているだけじゃあ無理だよなぁ・・・(^^;。