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オンライン広告の貢献度

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 ITMediaで『オンライン広告が実店舗での購買に貢献――米調査』という記事を見つけました。「オンライン広告を見るとその商品についてもっと知りたくなり、ついには店へ行って買ってしまうのが消費者心理のようだ。」ということなんですが、もう少し記事を見てみましょう。

 オンライン広告を見た消費者は、商品をオンラインで下調べし、その行動が実店舗での購入につながる確率が高い――米調査会社comScoreと米Yahoo!が7月30日、報告した。

 両社が米国の大手小売店5店のオンライン広告の影響度を調査した結果、オンライン広告を目にし、下調べした消費者は、広告を見ていない消費者と比較して、平均41%も多い金額を実店舗で費やしていることが分かった。

 別の最近の調査では、消費者の89%がオンラインで商品情報を検索しているものの、オンライン売り上げが小売りの売り上げ全体に占める比率は7%未満にすぎないことが判明している。つまり、オンライン広告はオンライン売り上げよりも、実店舗の売り上げに貢献していることになる。

 今回の調査では、オンライン広告を見た消費者は、広告を見なかった消費者と比べ、Webでの商品情報検索中に閲覧したページ数が平均6ページ以上多いことが分かった。またオンライン広告を見た消費者は、オンラインで1ドル消費するごとに実店舗でも6ドル消費している。

ということで、大手デパート、大手アパレル、大手オフィス製品販売店を対象というので、そりゃそうだろうという結果です。
 デパートなどの小売店では得ることができない情報がネットにあるということです。特定商品の良いところも悪いところもひっくるめてあるということですね。売り場に行って、そこの従業員に質問しても、悪い点なんか99.9%言わないはずですから。

 とはいえ、これはバーチャルとリアルのマーケティングミックスとも言えるのではないでしょうか。
 既に大手メーカーなどではアルファブロガーと呼ばれる人たちに商品を渡し、その評価を書いてもらうということをやっています。そこにいわゆる「よいしょ」の臭いがするとブログ炎上というとんでもないことも起きるのですが、アルファブロガーの評価を一般人は「信用に値する情報」と認識しているということですよね。

 では、そういう流通に乗りにくい商品の場合はどうすべきか。webページを見ることで、あたかもその商品を手にとっているような錯覚を起こさせるようなページを作ることだと思います。実際にはそこまでするのは非常に難しいのですが。
 次に購入者の声をきちんと取り上げ、対応するということなんじゃないかと。対応の良さは、顧客に感動を与え、次の購買行動につながる。また口コミで伝わる「感動」は周辺の人々に大きな影響を及ぼすと。
 ただ、これについてはどうしても時間が掛かるという問題があります。商品を発売してすぐに火がつけばラッキーですが、どうしても時間がかかることが多い。またいつまで待てばいいのかという判断も難しいですし。

 でも、流通にのせることだけがリアルとは限りません。自社にショールームを作ってもいいわけです。ショールームに人が集まる仕掛けをすれば、商品の評価が高くなるはず。そうすれば、売れ行きも変わってきます。
 ショールームについては、ちょっと意見があるのですが、次の機会に書ければいいかな!?と思ってます。

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2007年08月01日 22:46に投稿されたエントリーのページです。

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