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ちょっと古い話ですが、痛いニュースに『「障害者」表記を「障がい者」へ』というエントリーがありました。元記事は東奥日報(青森県)の記事です。
もともと障害者という文字は障碍者というものでした。この「碍」という漢字が当用漢字ではないために、「害」という漢字を使うようになったとう経緯があります。それを無視して「害」という文字のイメージがよくないということで、ひらがなに置き換えるというのはおかしい。それよりも碍という文字を当用漢字に入れたほうがいいと思うんですが、どうなんでしょう。
元々使われていた「碍」という漢字はどういう意味なんでしょう。ちょっと変わったサイト「サンルイ超漢字検索サイト」で検索してみたところ
句点コード(1923) シフトJISコード(8A56) (礙の異)(準1級) ガイ・ゲ・さまた-げる・ささ-える 碍子 がいし 電線と柱を絶縁する器具。 |
悪い結果や影響を及ぼす物事。「健康に―がある」「農作物に―を及ぼす」←→益。 |
やっぱり「碍」を使うべきなんじゃないでしょうか。
この話の証拠を調べているうちに、あるサイトにたどり着きました。それが『差別用語”と呼ばないで』というところです。ここに「障害者」や「子ども」について詳しく記載されています(ここのサイト読み応えがあるんです。あっという間に1時間以上経ってました)。
「子ども」の話もそうです。詳しい所は、上のリンク(「差別用語と呼ばないで」)を見てもらうといいんですが、「子供」は「大人の所有物でもないし、よってお供ではない。お供え物でもない」ということで、「供」という漢字をひらがな表記にしようとしたようです。おかしい、絶対におかしいです。
言葉はうつろうもの。時代とともにその用法や意味までも変わってしまいます。例えば「全然」というのは、必ず「ない」という否定形がつくものでした。「全然問題ない」というようにですね。ところが今は「全然OK」でも通用し出しています(私としてはちょっとおかしいよなぁとは思うのですが)。まあ、「全然。OK」と言っているんだと解釈できないことはないんですけどね。
話を戻すと、問題がある(と思われる)漢字を安易にひらがなにするというのは、その語源・用法や意味を考えるのであれば、大間違いだということです。こどもは「子供」、しょうがいしゃは「障碍者」なんです。たしかに「障害」という漢字を使うのは間違ってます。だからといって「がい」とひらがなにするのは間違いで、「碍」という文字を使えるようにすべきなんです。