池田信夫氏のブログ「池田信夫 blog」に『ネットはクリエイターの敵か』というエントリーが。
このエントリーを読んで思ったこと。レコード会社や放送局って新しいビジネスモデルに対応できない恐竜的な存在なんだなと。それとクリエーターに放送局やレコード会社が含まれるってのは、直感的には思えないものなんだなと。まあクリエータの一部ではあることは間違いないんですが。
レコード盤からCDに変わったときは、単に物理メディアの変更だったんですね。ところがネット配信はメディアが増えたということになります。それもデータが何回コピーしても劣化しないし、コピーが簡単にできちゃうメディア。ということは、ネットという新しいメディアに対応したビジネスモデルを作り上げなければ、売上が減少するのはある意味当然の結果だと思います。
物理的なメディア作成費(CD・DVD、パッケージ、POP等)が必要ないですから、極端な話になるかも知れませんが、CDの半額でも元が取れるんじゃないでしょうか。1曲単価が安ければコピーせずに購入する人が増えるだろうし、マニア受けしかしないものでも簡単にメニューにのせることができるでしょうしね。
池田氏が最後に書いていますが、これはもっともな話。
岸氏がみているのは、本源的なクリエイターの利益ではなく、エイベックスというレコード会社の利益にすぎない。それが減っているのは、要するにレコード会社は衰退産業だからである。もっと効率的にコンテンツを流通させるメディアが出てきたら、CDが没落するのは当たり前だ。レコード会社にとってミュージシャンは不可欠だが、逆は成り立たない。マドンナにとってはCDよりライブのほうが重要だし、レディオヘッドのようにレコード会社を「中抜き」して、ミュージシャンが彼らの創造した価値の90%をとる時代が来るかもしれない。守るべきなのはクリエイターの利益であって、レコード会社の利益ではない。 |
レコード会社は「企業」なんですから、利潤を得るための方策を考えなきゃいけません。それが従来の方法に固執するのは間違っています。