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DVD販売のビジネスモデルは


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 ソースが「痛いニュース」ってのが何なんですが、『動画共有サイトの違法配信の影響でアニメDVDビジネスは限界を迎えている…海外ではすでに市場崩壊』というエントリーを見てちょっと考えてしまいました。

 このエントリーではアニメDVDの話になっていますが、DVDソフト全体も同じなんではないかとも思えますね。エントリーにある2chでのコメントを読んでみると、
 1)単価が高い
 2)アニメがつまらない
 3)HD録画で十分(DVD画質がそれほどよくない)
などが挙げられています。
 特に1)の単価、これって大問題だと思います。DVDだと2~3時間の録画が可能ですから、1話30分だとすると単純に4~6話入れることができるのですが、大抵は3話くらいまでしか入れないことが多い。DVD1枚が5000円とすると1クール13話揃えるためには2万円以上することになります。
 そんな金額を買えというのはちょっとなぁ・・・と思います。
 先日、CSを見ていたら、HEROS(アメリカのSF番組)を3話入って千円程度で発売するようなことを言っていました。やはりそれくらいが妥当ですよねぇ。

 とは言え、メーカーサイドから見ると、「そんなに数がはけないものを安くできるか!?」と思うのも理解できます。でも「数が出ない→単価を高くする→買う人が減る→数が出ない」という悪循環に陥ってしまっているわけですから、どこかでその悪循環を断ち切らないといけない。その方法が単価を上げないことなんじゃないでしょうか。
 ただ、単価を下げれば売れるかというと、それほど単純ではないのも事実です。特にソフトの中身が良くなければ、二束三文でも売れません。かつてファミコンでソフトの抱き合わせ販売が問題になったことがあります。抱き合わせされたソフトが本当に酷いものが多かったんですね。ソフトの質が良ければ、抱き合わせ販売する必要はないはずです。

 今アニメのエンディングを見てみると作画担当が中国や韓国の会社や人の名前が頻繁に出てくるようになりました。また日本のアニメータの作業単価を聞くと、かなり安いようです。スポンサーからはそれなりの金額を出してもらっているはずですから、どこかで搾取されていると考えるのが普通ですね。噂レベルですが、どうもアニメ製作にいろんなところが間に入ってしまい、最終作業者であるアニメータに全然お金が回ってこないとのこと。
 そういうこともあって、どうしても粗悪品の乱造になってしまっているのかも知れません。ということは売れる商品を作ることができなくて、商売にならない。だから利益を得るために・・・。ここにも悪循環が発生しているようです。

 ただ、映画と違ってアニメは最初必ずTV放映があってからDVD販売になります。タダで見られるTV放映を録画しておけば、DVDを買う必要がない。映画の場合、TV放映はかなり後になりますから、映画館で見られなければDVDを買わざるを得ない。
 また、最近のアニメはUHFアニメがほとんどというのも問題ですね。どこが問題かというのはwikiの『UHFアニメ』を見て下さい。かなり詳しく書かれています。

 ということは、
 1)ソフトの質を高めることと
 2)単価を下げる
ことをすればいい・・・ということになるんですが、この両者は相反することですから、どこで妥協するかということになります。
 私の年齢になると最近のいわゆる「萌え」系のアニメを見ても詰まらない。でもソフトが良ければ、多少は金額が高くても(とはいえ、限度はありますけどね)買っちゃう可能性が高いと思います。以前日本テレビが深夜枠で「マスターキートン」や「陽だまりの樹」をやっていました。こういうものであれば、中高年でも売れるんじゃないでしょうか。ということは購入者のターゲットを変えるのも1つの手段じゃないかなとも思います。





 とまあ、いろいろ考えてみたのですが、なかなか難しい。「これだ」という答えはないのですが、もう少し考えてくれないと、日本のアニメ業界はむちゃくちゃになりそうです。

 今回はネット配信の話はパスしました。そこまで書き出すと果てしがないですからね。気が向いたときに、今回の続きを書こうかなと思ってます。

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2008年01月14日 22:39に投稿されたエントリーのページです。

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