産経新聞に『エッ? 携帯有害サイトの閲覧制限規制に総務省が「待った」』という記事を見つけました。IZAのほうを見てみると『携帯各社の有害サイト閲覧規制に総務省「待った」』というタイトルになっています。
有害サイトへのアクセスをどのように防ぐかということで、AUとドコモがホワイトリスト方式でソフトバンクがブラックリスト方式を採用するらしい。このホワイトリスト方式に対して総務省が待ったを掛けたということなんですが、産経新聞の「エッ?」というのが邪魔なんじゃないでしょうか。「なんで総務省が待ったを掛けるんだよ!?」という意図が見え隠れするように思えます。
でも総務省が問題視するのも理解できるんですね。記事の書き方が悪いのですが、端的に言えばホワイトリスト方式は携帯会社が認めたサイトだけを許可することです。ブラックリスト方式はその逆で、携帯会社が「有害」と認めたサイトを遮断するやり方。
どちらがより恣意的になるかというと、ホワイトリスト形式なんです。携帯会社が意図的に(有害サイトでなくても)アクセス禁止にもできることになります。
総務省の言い分として「一般サイトにまったくアクセスできなくなり、利用激減が予想されるため」とあるのですが、微妙に配慮した言い回しになっていますね。
でもどちらがより制限が厳しくなるかというと、ホワイトリスト形式であることは明白です。どちらの方式を採用したとしても、「有害サイト」の判断は恣意的なものになってしまいます。でも携帯会社の力を強力なものにするのはホワイトリスト形式なんですね。
産経新聞の記者・・・っていうか、このタイトルを付けた人はそういう危険性を考えていないんでしょうかね?。確かに未成年者が危ないサイトを閲覧できないようにすることは必要なんですが、制限しすぎるのも問題ありだと思います。有害か有害でないかのラインを引く客観的な評価方法はありません。どうしてもグレーゾーンが存在します。これをどう判断するのか。
子供を持つ人たちにとって、どちらが安心かというとホワイトリスト形式なんでしょう。でもそれってちょっとおかしいと思いませんか?。世の中には白黒はっきりできることは意外と少ないものです。子供と向き合ってそういうところを教育していく必要があるのではないでしょうか!?。
こういうことを書くと「毒男(2chでの表現で、独身男性のこと)が何を言うか」と言われるのでしょうけどね。私は総務省の意見に賛成します。