産経(IZA)で『常用漢字の追加候補220字を公表 文化審小委が公表』という記事を見つけました。
常用漢字ってなんだろうと wikipedia には「日常の使用に必要なものとして選ばれた漢字をいい」とあり、
現代日本の漢字であり、文部省国語審議会(現文部科学省文化審議会国語分科会)の漢字をめぐる政策による当用漢字の後継漢字。1981年10月1日に内閣告示第1号「常用漢字表」により発表された漢字使用の基準。「法令・公用文書・新聞・雑誌・放送等、一般の社会生活で用いる場合の、効率的で共通性の高い漢字を収め、分かりやすく通じやすい文章を書き表すための漢字使用の目安」(同告示)を示す。1945字からなる。
常用漢字表の目的は、漢字使用の目安であって制限ではないため、強制力を有するものではない。しかし、学習指導要領に基づいて、義務教育の国語で習う漢字であるため、漢字修得における制限となる。メディアのほとんどは、常用漢字のほかに使用可能な漢字を独自に又は任意に選定し、常用漢字に準用している。一般的な新聞は、新聞協会用語懇談会が示す新聞漢字表に基づき漢字使用を運用している。 |
とあります。
まあ、言葉は時代につれて揺れるものですから、時代にあった表を作るべきというのは納得できます。また、常用漢字表にないものを使うなというものではないですから、それほど目くじらを立てるものでもないんです。が、「「岡」「奈」「阪」など都道府県名に使われている11字を追加することは決まっている」というところにはちょっと驚きです。
それよりも、JIS漢字のほうが問題なんですけどねぇ・・・(^^;。でも一旦決めてしまうと変更がめちゃくちゃ難しい。なんせ、古いコンピュータでは表示できないとか、新しいコンピュータと古いコンピュータでは表示が異なるなんてことが起きてしまいますからね。
実際、そういうことがありました。78年に制定されたものと83年に改訂されたもので、一部の漢字において新字体と旧字体の位置が変更になったものがあります。NECのパソコンで表示されるのは78、NEC以外のメーカーが作っているプリンタは83ということがあって、画面と印刷と違うということでトラブルになったことも。
まあ、これを世界に目を向けると、1)中国本土で使われている簡体字、2)台湾で使われている繁体字、3)日本で使われている漢字と3種類もあります。以前に韓国の学者が漢字を使っている国の学者を集めて統一したいとかバカなことをほざいていましたけど、もう統一は無理でしょうね。
外国人が日本語を勉強するときに、漢字・ひらがな・カタカナと3種類の文字を勉強しなくてはいけないということで苦労するという話を聞いたことがあります。また日本語はそれ自体を「アート」として入れ墨にしている外国人も結構いるらしい。
まあ、とかくいろいろある日本語、漢字ですが後世の人々がきちんと使えるようになってほしいなと思う今日この頃です。
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