秋葉原の無差別殺人事件という痛ましい事件が起こりました。被害に遭われた方やその関係者の気持ちに対してはなにも掛ける言葉がありません。
で今後このような痛ましい事件を繰り返さないためにいろんなことが考えられ、いろんなメディア、特にテレビがコメンテーターをまじえて流しています。でもそこで挙げられている対策・方策が場当たり的な感じがしてしまうのは私だけでしょうか?
秋葉原の歩行者天国が中止になりました。これは解決策ではありませんよね。ダガーナイフですか!?、その所持を禁止する方向になりそうです。でも販売を禁止しないのであれば、解決策にはならないんじゃないでしょうか。じゃあ犯人がダガーナイフではなくて包丁を使っていたらどうなるんでしょう。痛いニュースに『秋葉原で十徳ナイフ(刃渡り5cm)所持のオタクが警察官10人以上に囲まれる』というエントリーがありました。これに対してさまざまなコメントがついていましたけど、私は警官の過剰反応に思えます。
秋葉原の事件とは別に三重県にある病院で作り置きの点滴薬で死亡事故が発生しました(医療事故か1人死亡13人体調不良 三重・伊賀の整形外科、点滴は「作り置き」 三重の整形外科患者死亡 院長「2年前も」など)。確かに点滴液を作り置くなんてことは普通考えられない。でもそこで思考停止していいんでしょうか?。これについて、「健康、病気なし、医者いらず」というblogに『点滴作り置きの問題、1』と『点滴作り置きの問題、2』というエントリーがあります。Dr.I先生がかなり分析をされています。この記事を読むとどこに問題があるのかが見えるような気がします。
ある問題・トラブルが発生したとき、その原因を追及します。でも直接的な原因とその奥にある「真因」の関係をきちんと整理して、それぞれの原因に対する解決策を見つけなければ、真の問題解決にはならないはずです。
私たちのコンサル業界でもそれは全く同じこと。問題の本質をきちんと見分ける能力がないと間違った解決策を提示し、結果として企業が倒産する可能性もあります。
また、解決策が1つかないなんてのはよほどのことがない限りあり得ません。様々な要因が絡み合って表面に出てきたのが、「問題・トラブル」なんですね。
それらのことをきちんと理解して事に当たらないと大変なことになります。マスコミ、特にテレビはそういうことをしないで、キャスターがあたかもそれしかないような断定口調で、間違った解決策を「ほざく」ことにはもう飽き飽きしています。なんとかならないもんですかねぇ・・・。