今日のとくダネでエコ関連の話題が取り上げられ、コンビニの深夜営業規制にも話がありました。
コンビニの深夜営業を規制してエコロジーに貢献するのか!?。しないとは言いませんが、その影響は微々たるものです。それをいかにも、うちの自治体はエコに取り組んでいますみたいな顔をしている首長って一体何を考えているんでしょうか?。
最たるものが、アル・ゴアの「不都合な真実」ですよね。ほんの小さなところを取り上げて、あたかもそれが大きな問題だと思わせる。それと同じ構造だと思います。
コンビニの深夜営業を規制することは一面では非常に意味があることです。深夜に徘徊する若者対策を見れば、集まることができる場所がなければ徘徊することが減少するでしょう。でも「エコ」という面で考えるならば、それは優先順位としてかなり低いところになるはずです。
確かに2・30年前くらいはコンビニなんてありませんでした。正月の3が日はどこのお店も閉まっており、正月準備でたくさん買い物をしていたはずです。でも今は大手スーパーなども元旦から営業しており、買い忘れたものがあったとしてもまったく慌てることがありません。つまりライフスタイルが変化しているんです。それを考慮せずに、コンビニだけ悪者にしても意味がない。
深夜も稼働しているのはコンビニだけではありません。マンガ喫茶もそうですし、テレビやラジオ放送もほぼ24時間放送になっています。世の中の動きを考えると、法律で一斉に深夜における事業活動を停止させるしかありません。工場も同じことになります。でも工場の深夜操業を国や自治体が中止させることってできるんでしょうか???。
番組のなかで、中部大学の武田教授が「深夜電力は余っている。それは発電所は24時間運転だから。それよりも日中の電気使用量を抑えることのほうが重要(かなり意訳)」と言っていました。電力量というのは電力(電圧×電流)×時間」ですから、電力と時間の積、面積と同じ考え方になります。日中の午後2・3時に使用量のピークがあり、夜中はほとんどありません。ということは日中の使用量を抑えるほうがより効果的ということになります。それを無視して深夜営業を規制しても効果は微々たるもので、エコロジーという面では意味がないあるいはほとんど効果がないことになります。
たしかに「塵も積もれば山となる」という諺がありますから、全く意味がない!とは言いませんけどね。
番組の中で、エコロジーに関して今後控えたいものとして「車の利用」がトップにあげられていましたが、逆に控えることができないものも「車の利用」がトップでした。一見すると非常に矛盾がある話です。でも事実なんですね。マイカーを持っている割合が低い都市部では車の利用を控えることはそれほど難しくないし、利用しなくても生活できます。でも都市部でないところに住んでいる人にとっては、車がなければ生活できない状況なわけです。そのような状況で車の利用をひかえることなんてできっこありません。
コンビニの深夜営業規制を最初に言った京都市長、議論の端緒としてはかなり意味があります。でも何も考えずに、その意見に賛同する他の政治家はもうバカとしか言いようがないですね。
これからの時代、物事を多角的に見て、全体としてどう考えるのか、どう対処していくのかを見定めないと生きていけないのかも知れません。