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電子書籍端末の終焉

 今日のITMediaに『電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退』という記事がありました。そのリーダー部分には

松下とソニーが、専用端末を使った電子書籍から事実上撤退した。端末が高すぎたりコンテンツが少なすぎるといった問題が改善されないうちに、携帯電話向け電子書籍市場が成長。専用端末の“居場所”がなくなっていた。
とあります。

 私が想像するに、やはり端末の価格以上にコンテンツの少なさが一番問題だったんじゃないでしょうか。読みたいと思わせるコンテンツがないと、持っている必要がないですからねぇ。

 スタートレックの世界では、ソニーや松下が扱っている電子書籍端末よりも薄型の端末一つで、書籍からデータベース検索まですべてやれるようになっています。でもキャプテンピカードは、本をガラスケースの中に入れているんですね。やはり「本」というものに対する特別な感情があるんでしょう。

 私自身、携帯端末で本を読みたいとは思わないですね。それは本の体裁をそのまま端末の中で表現しようとすると無理があるからです。やはりA4の本はA4サイズで読みたいですから。そういう意味でレイアウトってものすごく大切なんですね。
 多分、携帯端末用にレイアウトされたコンテンツが増えればよかったのでしょうけど、日本の場合は流通が複雑ですからね。記事にも

E Inkのスタッフは、「取り次ぎが絡む複雑な流通体系もあり、日本の出版社などが電子書籍向けにコンテンツを開放しない」と話していた。
とありますし。

 日本の場合、専用端末のかわりにケータイが活用されています。両社とも携帯用コンテンツ販売にシフトしているようです。でも私みたいなおじさんから言わせると、携帯は見づらい!!!。やっぱりPCの大きなLCDディスプレイで見られるほうがいいです。
 今、携帯小説は以前のようなスタイルではなく、携帯の画面に合わせた文章量らしいですし、文法もかなりいい加減とも聞いています。それを聞くとなんだかなぁと思ってしまうのですが、逆に言えば携帯に特化したマーケットが存在するとも言えるわけです。
 日本の3G技術は世界一なんですから、ソフトさえ揃えば世界市場をねらえると思うのですが・・・、まあ難しいでしょうね。


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2008年07月02日 17:57に投稿されたエントリーのページです。

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