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雇用の流動性 ふたたび

 経済学は難しい。診断士試験で新しく経済学が1次試験の科目に入ったとき、受験機関の講師が集まって勉強会を開催してくれたのですが、そのときに「難しい、こりゃ経済学は教えられない」と再確認しました。
 たびたび書いているのですが、池田先生の話は私にとって非常に難しく、読むだけでも大変。でも一連の雇用問題についての発言に関してはわかりやすいなと感じています。
 先生がCSの桜チャンネルに出演されたときにものが、Youtube に上がっていてそれを教えてくれているブログ(せからしか@blog『共有の賜物』)がありましたので、視聴させてもらいました。

 この放送、池田先生の主張が非常に論理的でわかりやすかったですね。こういうのが地上波で流れるといいんですけどねぇ。
 失業率の改善は景気が良くなることが一番である。
 賃金原資が一定であるならば、「ノンワーキングリッチ」一人分の給料で2人分の比正規労働者を雇うことができる。ところが、正社員を解雇するのは現状ではほぼ無理。だから解雇規制をゆるめることが必要である。ただし、解雇された人が次の職場を得るためのセーフティネットの構築が必要なのだけれど。
 これこそ雇用の流動性の話ですね。次の仕事が見つかりやすければ、別の会社に移ることも難しくない。でも「セカンドチャンス」というものがない、終身雇用制の幻想に浸っている世の中では流動性がめちゃくちゃ低くなってしまう。

 ただ、そのセーフティネットに過剰な期待をするとダメ。同じ賃金で同じような職種を希望しても、そういう職場があるとは限らないんですから。選り好みして、「製造業しかだめ」なんて言っていたらいつまでも仕事は見つからないですよ。



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2009年01月15日 20:01に投稿されたエントリーのページです。

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