日本テレビの調査で麻生首相の支持率が9.7%という報道があり、それを痛いニュースで取り上げています『麻生内閣支持率9.7%…日本テレビ世論調査』。これはRDD(Ramdom Digit Dialing)方式で調査したんでしょうね。無作為抽出で電話するんですが、母集団の属性はどうなっているんでしょう。また電話を掛けている時間は?。
家にある電話を取ることが出来る人たちは男性よりも女性が多いはずですし、若い人たちよりも年齢が上の人のほうが多いはずだと。このあたりはどのように処理しているんでしょう。
そういう調査に対して反論を書いているのがこのブログ、Media Watch Report の『大マスコミの世論調査と麻生「あげ足とり報道姿勢」』です。このブログでは自分で街頭インタビューもやっています(『♭無手勝流「インタビュー世論調査」を敢行』)。よくマスコミも街頭インタビューをやりますので、それを皮肉っているのかな?とも思える内容でした。
アンケートって作成者の意図が入っていますから、その結果がそのものずばりとは言えないものです。どうしてもバイアスががかってしまう。それをどう判断するかは読み手次第のはずなんですが、アンケート作成者がある意図を持って選択肢を作ればどうしてもそれに誘導されてしまいます。昔一度だけ政府(だったと思うのですが)が実施するアンケートに答えたことがあるのですが、そのときには選択肢以外の回答を受け付けてくれませんでした。またそのような選択肢がなかった。こういうことを経験していると、そのアンケートってどのくらい信用できるのかと思ってしまいます。
統計学から言うと、この数値(ここで言うと9.8%)が絶対的なものではないと記憶しています。9.8%±αだったかと。とは言え、私自身もアンケート調査をしてもその誤差をあまり意識していませんが、視聴率やマスコミが実施する世論調査だとこの誤差を意識してしまいます。
結局のところ、自分でその数値の意味を解釈するしかないという結論になってしまうのですが、なんだかなぁと思ってしまう自分にちょっと情けなさを感じています。