私的複製の範囲を狭めると
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痛いニュースに『ファイル共有ソフトでのダウンロードが違法に…知財推進計画2007正式決定』という記事が出ました。元記事は InternetWatch で、『「知財推進計画2007」正式決定、ファイル交換ソフトからの複製禁止など』という記事です。
毎回思うのですが、この痛いニュースや2chのν速での反応って、条件反射みたいに思えます。指示された資料ページを見ているんでしょうか!?。
で、記事にあった『知的財産推進計画2007』を読んでみました。そこには
-------- 引用開始 --------
(2)違法複製されたコンテンツの個人による複製の問題を解決する合法的な新しいビジネスの動きを支援するため、インターネット上の違法送信からの複製や海賊版CD・DVDからの複製を私的複製の許容範囲から除外することについて、個人の著作物の利用を過度に萎縮させることのないよう留意しながら検討を進め、2007年度中に結論を得る。
-------- 引用終了 --------
とあります。これを読む限りでは、「違法送信からの複製」とありますので、基本的にはなんら不思議なところはありません。まあ、今は誰かがアップした違法なファイル(画像・動画・文章など)をダウンロードしても適法ですから、それを考えると厳しいと感じるのかも知れません。でも元が違法送信ですからねぇ。あまり強く言えないのではないかとも思います。
ネット上でこういう規制が話題になると、必ず出てくるのが司法などの「拡大解釈」論です。それがあり得ないなどとは私も思っていませんが、それを根拠に反対してたら、何も新しいことはしなくても良いいうことにもなりかねないのでは?とも思います。
文中には、今年中に結論を出すとありますので、その結論が出るまでの過程をしっかり見守ることが必要なのではないかと思います。
ただ、
-------- 引用開始 --------
情報化時代におけるネット検索サービスが、国民生活の利便性の向上のみならず、産業政策や文化政策上重要であることにかんがみ、ネット上での検索サービス等に伴うサーバーへの複製・編集等や検索結果の表示に関する著作権法上の課題を明確にし、所要の法整備の検討を行い、2007年度中に結論を得る。また、新たなコンテンツへの検索・解析技術の開発・国際標準化や適切な保護ルールの検討などを2007年度から開始する。
-------- 引用終了 --------
に関しては、適法にしないと大問題になる可能性大ですね。
まあ、過剰に反応せず、冷静に行動することが一番です。感情的に反応することが一番まずいと思います。
はてさて、どうなることでしょうね。